「ダビング10」と補償金の議論は消費者不在だ
ITmedia NewsWeekly Access Top10
2008年05月25日~2008年05月31日
- 「ドコモからの“アンサー”」 906i/706iに込める“変化の姿勢”
- 「ニコニコ動画で、出口が見付かった」 絵描き兼開発者・24歳
- 「おっくせんまん」の作詞者、探してます
- “寸止め”アニメ「かのこん」、GyaOで配信中止 「倫理規定を超えた」
- Windows 7はVistaベース、新カーネルはなし
- ゆうきまさみも初音ミク曲に夢中
- 「エロゲーで人間性失う」 規制求め請願 円議員の掲示板に批判数百件
- Dell、ミニノートPCの写真を披露
- 権利者側「メーカーが議論を振り出しに戻した」 「ダビング10延期」問題で会見へ
- 「ウィルコムはガラパゴスを目指さない」──「03」「CORE」発表
私的録音録画補償金と「ダビング10」の議論が混迷を極めている。メーカー側は、ダビング10のようにDRMがかかったコンテンツには補償金は不要、権利者側は補償金の対象とすべきと主張。妥協点が見いだせず、6月2日に予定されていたダビング10開始も延期された。
補償金はそもそも、消費者が支払っており、コピーワンスやダビング10機器を購入・利用するのも消費者だ。だが今回の混迷は権利者とメーカーの対立に終始し、消費者はかやの外だ。
「利用者の立場に立って考えている」――JEITAも権利者もこう主張する。JEITAは「iPodなどへの課金は、消費者に不合理な負担を強いるもの」と、権利者は「JEITAが言う通りに補償金を縮小・廃止すれば、メーカーが補償金にまつわるコストを支払わずに済み、そのコストが消費者にふりかかる」と説く。
それぞれ一理あるかもしれない。だが、それぞれが消費者に実際に尋ねもせず「こっちのほうが消費者のためになる」と主張し合うのはどうも腑に落ちない。「消費者の声」という聞こえのいい言葉を利用して、自らの利益を図っているようにも感じる。
JEITAは「消費者の声を聞いた」と言うかもしれない。実際、「地上デジタル放送機器やデジタル音楽プレーヤーに補償金を課すことに反対」と答えた人が8割というアンケート結果も公表している。だがこのアンケートは、一部の質問項目について、JEITAの意見に沿う答えが出るような書き方がされているように感じられ、消費者の意見という形を借りてJEITAの主張を押し通そうとしているようにも見える。
コンテンツも録音・録画機器も、購入するのは消費者だ。にも関わらず、まるで関係ないところで議論がこじれ、「ダビング10」を待っていた消費者が迷惑を被っている。おかしな構図だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
2
PHP脆弱性でいち早くサービス停止したコドモン 背景に「被害が出てからでは取り消せない」
-
3
AIに200万円渡してネットショップを1年運営させてみた──Alibabaの研究者らがシミュレーション 資産14倍の例も
-
4
「Claude Mythos 5」、危害の兆候を顧みず実在の開発者を標的に──AnthropicとAISIが分析結果を公開
-
5
人に注射を打てる「サイボーグゴキブリ」の群れが、がれき下の被災者を救助? 実験成功率72%
-
6
「お名前.com」 のFX自動売買VPS、不正アクセスで金銭被害か 「600万円の損失」「55万円なくなった」……報告相次ぐ
-
7
タイムズカー、3000円の見舞金支払いへ 免許証画像漏えいの146万件対象 55億円の特損計上
-
8
1000万のWebサイトで「生きたAPIキー」が大量に“丸見え”状態? 大手銀行やインフラの鍵も 米スタンフォード大などが調査
-
9
トランプ大統領、Googleに「大西洋」の改名を打診 ピチャイCEOが「大洋は勘弁を」と難色
-
10
「AIでエンジニア派遣は不要になる」のか? 各社に肌感を聞いた 求められる人材、明確に変化
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR