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ユーザーが教材作って無料公開「smart.fm」 「iKnow!」リニューアルで誕生

» 2009年03月05日 16時54分 公開
[宮本真希,ITmedia]

 セレゴ・ジャパンは3月5日、ユーザーが語学学習教材を作って公開できる「iKnow!」をリニューアルし、語学以外の教材を登録できるようにした。格言や専門用語、地名、歴史などさまざまな学習コンテンツを作成・公開し、ほかのユーザーと共有できる。サイト名は「smart.fm」に変更した。


画像 道路標識を学習
画像 顔文字の学習にも使える

 iKnow!は、Webアプリを使って語学学習教材を作成・公開できるサイト。問題を解きながら単語を覚えるアプリや、音声を聞きながら書き取り練習するアプリなどがある。2007年のオープン時は英語学習専門だったが、多言語対応を進めてきた。現在、190カ国語の単語や例文を登録して学習リストを作れるほか、英語で日本語や中国語を学ぶコンテンツにも対応している(188カ国語の学習に対応した「iKnow!フリーインプット」)。

 リニューアルにより、語学以外の学習アプリ作成に対応。格言や専門用語、年号など、さまざまな学習コンテンツを作成・公開できるようになった。テキストと画像を組み合わせることもでき、道路標識や星座、動物、地理などを写真を見ながら覚える教材の作成が可能だ。

画像 ヤング社長

 サイト名は、賢くなるという意味の「smart」に、自分の好きな分野の学習にチューニングするというという意味を込めた「fm」を組み合わせた。サイトのドメインも変更しており、従来のURLにアクセスすると、smart.fmにリダイレクトする。

 利用は無料。今後は広告掲載や、作成した学習コンテンツを特定のユーザーと共有できる有料機能を提供し、収益化していく方針だ。企業向けに有料でsmart.fmのシステムを提供するといったことも検討している。

 現在の会員数は43万人で、そのうち97%は日本人だが、今後は海外ユーザーを増やしていきたい考え。今後、FacebookやMySpace向けのアプリを開発し、15〜25歳の米国ユーザーを獲得。今年末までに400〜500万会員規模に拡大させる計画だ。

 エリック・ヤング社長はリニューアルについて「セレゴ・ジャパンは、ユーザーに語学を教えたいと思っている企業ではない。知識そのものにフォーカスして、大きくステップアップしたかった」と話していた。

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