米Hewlett-Packard(HP)は4月14日、同社の電卓「HP-35 Scientific Calculator」がIEEE(電気電子技術者学会)から電気電子技術分野の歴史的偉業として「IEEEマイルストーン」に認定されたと発表した。
HP-35は1972年に発表された世界初の手持ちサイズの科学計算機。HPで初めてICとLEDを搭載した製品で、HP-35という名称はキーが35個あったことに由来する。基本的な四則演算(加減乗除)しかできなかった当時のほかの電卓とは違って、計算尺でできるすべての関数演算などが可能だった。HP-35の登場で、計算尺は廃れていったとHPは述べている。
HP-35の発売当時の価格は395ドルと高額だったが、予想を上回る需要があり、最初の1年で10万台以上売れたという。
「HP-35はいつでもどこでも、ほぼ瞬時に正確な科学演算ができるようにしたことで、技術変化のペースを速め、エンジニアリングに革命を起こすのに貢献した」と2008年のIEEE会長ルイス・M・ターマン氏は述べている。
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