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大手SNSで差別やテロを扇動、集団行為が横行中

» 2009年06月02日 08時36分 公開
[ITmedia]

 米FacebookやYouTubeなどの大手Web 2.0サイトで、差別をあおったりテロを扇動するようなコンテンツが増えていることが、米Websenseの調べで分かった。

 Websenseによると、Facebook、YouTube、Yahoo! Groups、Google Groupsといったサイトで、人種差別や同性愛者差別をあおったり、テロを扇動するようなグループやコンテンツが急増。Websenseが2009年1月から5月にかけて「武装・過激派」「人種差別・憎悪」のカテゴリーへ新たに追加したサイトの数は、2008年の同時期に比べて3倍に増えた。

 この種のWebサイトやSNS、チャットルームなどが、昨年だけで25%増えたという別の報告もあるという。

 同じようなことを指向するユーザー同士を結びつけるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の性質上、ユーザーが憎悪やテロを通じて結びつくケースも増えているとWebsenseは解説。例えばFacebookには、ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺はなかったと主張するグループなどが存在しているという。

 こうしたサイトやグループは、運営者が隠そうとしていたり、選ばれた「仲間」のみがアクセスできる仕組みになっていることも多い。例えば秘密のシンボルマークや合言葉を使ったり、ニュースサイトや慈善サイトに見せかけてあったりして、発見するのは極めて難しいとWebsenseは指摘している。

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