検索「NAVER」が日本再上陸 “人力まとめ”で「検索を次のステージに」
韓国最大の検索サービス「NAVER」が、日本に再上陸した。ネイバージャパンが7月1日、日本向けにゼロから作ったNAVER日本版のオープンβサービスをスタート。お題に沿ったコンテンツをユーザーが集め、「まとめ」として公開する機能を備えたのが特徴で、「探し合う検索」がコンセプトだ。
「システム型アプローチと人的なアプローチを組み合わせて、サーチコミュニケーションプラットフォームを提供する」と、同サービスを運営するネイバージャパンの親会社・NHN Japanの森川亮社長は話す。
NAVERは、2000年から日本でサービスを展開していたが、05年に撤退。「当時は韓国のNAVERも今ほど成長していなかった。リソースが足りず中途半端にサービスを提供し、マイナスのイメージが付くくらいなら、一度撤退すべきと判断した」(森川社長)という。
韓国のNAVERが落ち着いたことから日本に再参入。07年にNHN Japanの100%子会社としてネイバージャパンを設立。新サービスを1年半かけて開発してきた。
「NAVERまとめ」と「スマートファインダー」で欲しい情報にアクセス
NAVER日本版は、テキストや画像、動画、ブログなどの検索結果を一画面上に表示したり、入力した文字で始まる候補語を提示するなど、検索サービスの基本機能をそろえた上で、「NAVERまとめ」「スマートファインダー」といった特徴的な機能を備えた。
NAVERまとめは、お題に沿ったリンクや画像、テキストをユーザー同士で集めて“まとめページ”を作り、検索結果に表示する機能。ユーザー登録すれば、お題を設定してまとめページを作ったり、ほかのユーザーが作ったまとめページに情報を追加できる。
例えば「麻布十番おすすめグルメ」というお題を設定し、リンクを集めて公開したり、「B級グルメの画像集」というテーマで画像を集めて公開し、ほかのユーザーに画像を足してもらったりでき、「グルメ」で検索すれば、検索結果の一番上の「NAVERまとめ」のコーナーに、それぞれが表示されるという仕組みだ。
まとめページ作成フォーマットは、リンクを追加していくブックマーク風のもの、画像を足していくもの、テキストをまとめるものなど6種類。ユーザー同士で雑談できるTwitter風の「フリートーク」というフォーマットもある。
気に入ったまとめに投票したり、お気に入りのまとめ作成者を登録し、更新情報を受け取るSNS的な機能も装備。作ったまとめやお気に入りのまとめから、自分と趣味の似たユーザーを探す検索システムも備えた。「最終的には、投稿の評価が高い人が評価すれば、コンテンツの評価がぐんとあがるような評価モデルを作りたい」(事業戦略室の舛田淳室長)
スマートファインダーは、「これまでの検索はユーザーに能力を要求していたが、その壁を乗り越えようとして開発した」(DB検索チームの川島浩治マネージャー)という機能。「人物」や「ゲーム」「自動車」など6ジャンルについて、条件を選択すれば、合致した結果が動的に表示されるというものだ。
例えば人物なら、「俳優」「映画監督」など職種、出身国、性別、生まれた年などをクリックで選択していくと、条件に合った人物のサムネイル画像を画面の下半分に表示。サムネイルをクリックすれば簡単なプロフィールが、さらにクリックすると、その人物に関する情報をまとめた人物ページを表示する。つまり、ある程度の内容ならキーボード入力不要で検索できるという仕組みになっている。
人物ページには、映画俳優なら生年月日や出身地、公式サイトや主な出演作品、インタビュー記事へのリンク、Web検索の結果などが掲載されている。コンテンツパートナーから得た情報と、Web検索結果とをまとめて表示しているという。
「キーワード検索には、適切なキーワードを思い浮かべられなければ、求めている結果にたどり着けず、新しい情報にも出合えないという課題がある」と森川社長は指摘。NAVERの「まとめ」や「スマートファインダー」を使えば、ぴったりのキーワードが思いつかなくても、求めている情報に近付けると話す。
“意味のある3位”に
「CGMが拡大する中で情報爆発が置き、ロボット検索だけでは情報のカバーが難しくなっている。NAVERの強みは総合的に情報を集めるために融合した検索。検索を次のステージに上げる」と森川社長は意気込む。
中期的な目標は“意味のある3位”。「Googleも時間をかけて世界シェア1位になった。時間をかける覚悟で、まずは3位を目指す」と森川社長は話し、まずはサービスの質を上げてユーザー数拡大に注力する。
「サービスプラットフォームを拡大し、NAVERへの接点を増やす」考え。NAVERまとめのツールを外部のニュースポータルやユーザー投稿型サイトに提供する引き替えに、そのサイトにNAVERをプロモーションしてもらう――といったことも検討している。当面はユーザー数拡大を優先するが、収益モデルについては「最も有力なのは検索連動型広告」(舛田室長)とみている。
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