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スパムが企業のグローバル化を阻害する要因にMcAfeeが指摘

» 2009年07月07日 09時38分 公開
[ITmedia]

 米McAfeeは7月6日、6月のスパム動向報告書をまとめ、ドメイン別のスパム件名ランキングを発表した。

 McAfeeは報告書の中で、「.com」「.org」といった分野別ドメインや「.cn」「.uk」などの国別ドメインごとに、スパムメールの内容と件名について分析。件数の多かったスパムの件名上位15件を、送信先アドレスのドメインごとに紹介した。

 その結果、「.com」のドメインが付いたアドレスあてに送られたスパムは、バイアグラや偽ブランド時計を宣伝するものが上位を占めた。件名は「Hello」を筆頭に、「Hi」「RE: DISCOUNT 80% 0FF on Pfizer !」「Replica Watches」「Undelivered Mail Returned to Sender」の順となっている。

 一方、スパム送信元のアドレスには、途上国などのドメインが使われるケースが増えたと報告。組織のポリシーとして、国外のドメインから送られてきたメールや外国語を含んだメールを遮断しているケースも多いという。例えば中国やロシアのURLを使った医薬品宣伝スパムの横行は、この両国から送られてきたメールをすべて遮断するポリシーにつながっている。

 こうした事態により、特定の言語や国に対して「デジタルバイアス」が形成されて正規のメールにまで支障をきたし、企業の国際進出を阻む要因になりかねないとMcAfeeは警鐘を鳴らしている。

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