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ネット寄付で個人を応援「チアスパ!」 人物検索「SPYSEE」連動

» 2009年07月27日 15時09分 公開
[岡田有花,ITmedia]
画像 チアスパ!

 人物検索サイト「あのひと検索 SPYSEE」を運営するネットベンチャーのオーマは7月27日、SPYSEEに情報が掲載されている個人に対して、ネットを通じて寄付できるサービス「Cheering SPYSEE」(あのひと応援 チアスパ!)を始めた。

 SPYSEEは、Web上から人物に関するデータを収集し、プロフィールや交流のある人などを自動で抽出して表示するサービス。現在、約40万人の情報を検索でき、1日当たり10万人がアクセスしているという。


画像 SPYSEEの人物紹介ページ右側に「チャリティー受付中」と表示

 チアスパ!は、SPYSEEに掲載されている人のうち、寄付の受け取りを同意した人に対して、PayPalを使って寄付できるサービス。SPYSEE上の人物紹介ページに表示される「チャリティー受付中」バナーをクリックすると、チアスパ!の寄付受け付けページに遷移。寄付額を指定して寄付し、テキストメッセージを届けられる。

 寄付したい場合は、PayPalを使って応援用アバター(100円〜2万円)を購入。アバターの価格からPayPal手数料を差し引いた額のうち、85%が寄付先の人に渡り、15%は手数料として同社が受け取る。寄付があると、SPYSEE上の専用コーナーに応援アバターを表示する。寄付金は、アバター販売に対する協力金(アフィリエイト報酬)という位置付けにし、送金業に当たらないようにした。


画像 応援用アバターを購入

 寄付を受け付けたい場合は、「チャリティー受付登録」が必要。自分の情報がSPYSEEに掲載されていることを確認した上で、本人確認資料や口座番号を同社に送れば、チアスパ!上に受け取り専用ページを開設でき、画像やメッセージを掲載したり、寄付をくれた人に直接メッセージを送れる。

 「頑張っている若手を応援したい」と考案した。まずは、中学1年生のフィギュアスケーター・本郷理華さんや、アルペンスキーヤーの金子未里さん、能楽師の宇高竜成さんなど6人が、寄付の受け付けを始めた。「米国では小口寄付の文化が根付いている。日本でも寄付文化が根付くきっかけになれば」と石田啓介社長は話している。

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