ニコ動モバイル版“自立”への道 ニコ生、ドコモ携帯に本格対応
ドワンゴが、「ニコニコ動画モバイル」の機能拡充を進めている。8月3日からNTTドコモ端末向けに、ライブ配信「ニコニコ生放送」(ニコ生)で、コメントを入力できる機能などを追加した。ニコニコ動画(ニコ動)が広く一般層にも浸透するためには、モバイル版の機能を充実させ、“自立”させることがキーになると、同社の齋藤光二 ニコニコ事業本部副本部長は話す。
ニコニコ動画モバイルは、PC向けニコ動サービスの一部を携帯電話からでも使えるサービスとして2007年5月にスタート。当初は「PC版の“シャドウ”で補助的な位置付け。開発もPC版が優先で、モバイル版は後回しになっていた」という。だがPC版がネットユーザーに知れ渡った今、モバイル版のユーザー数拡大が急務になっている。
「『ニコニコ動画』という名を知っていても、PCを持っていない人も少なくないだろう」――携帯電話でしかネットを使わないような層の取り込みは、ニコ動の一般化に不可欠。「学生なら、部活の合間やバスの待ち時間などに、友人に動画を見せるといったふうにして、口コミが広がる」ため、口コミでニコ動を広げていくためにも重要だ。
7月末のモバイル版会員(携帯電話のメールアドレスでニコ動の利用登録をしている人)は約389万人で、ニコ動総会員数(約1340万人)の3分の1以上を占めているが、今後モバイル版の機能を拡充。モバイル版単体でも利用できるサービスに進化させ、会員数をさらに増やしていく計画だ。
モバイル版“自立”に向けた地固めも行ってきた。昨年10月から、モバイル版の企画・開発チームを増員し、約20人の体制に。NTTドコモに続き、ソフトバンクモバイルとau(KDDI)でも公式サイト化し、モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)の認定を受けた。
機能拡充も急ピッチで進めている。3キャリアの中でデータの転送量制限が最も緩いドコモ端末で先行して、6月から「ニコ生」配信を、プレミアム会員限定でスタート。8月3日からはニコ生にコメントを入れられるようにしたほか、無料会員がニコ生を1日当たり3分だけ“チラ見”できる機能も付けた。「マイメニュー課金」にも対応し、プレミアム会費(月額525円)を携帯利用料と一緒に支払えるようにした。
モバイル版は今後、PCから機能を移植するだけでなく、独自の機能も増やしていく計画だ。「モバイル版単体の力を付け、動画を元にコミュニケーションするサービスとして拡大・自立させ、単体でもプレミアムに加入してもらえる魅力を付けていきたい」と、齋藤副本部長は意気込む。モバイルサービスは一般的に、PCより小口支払いへのハードルが低いため、プレミアム料金の支払いインフラとしても期待しているようだ。
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