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» 2009年09月07日 19時21分 UPDATE

新「GyaO!」始動 “合法でもうかる映像サイト”目指す

「GyaO」と「Yahoo!動画」を統合した「GyaO!」は、無料と有料の2サイトを展開。権利処理した正規のコンテンツとネットの特徴をいかした広告配信で、早期の黒字化を目指す。

[岡田有花,ITmedia]
画像 川邊健太郎社長

 ヤフー子会社のGyaOは9月7日、動画を配信する無料サイト「GyaO! Presented by Yahoo! JAPAN」と、有料サイト「GyaO!ストア Presented by Yahoo! JAPAN」をオープンした。

 それぞれ、コンテンツホルダーから提供を受けた“合法動画”を配信するサイト。「GyaO」と「Yahoo!動画」を統合してシステムコストを削減し、テレビ局との連携などでコンテンツを充実させた。Yahoo!のインフラやビジネスノウハウを取り入れ、2010年の早い時期に単月黒字化を目指す。

 川邊健太郎社長は「ニコニコ動画やYouTubeが強い中、どういうサイトにするか議論してきた」と話す。「動画という単語は、単なる映像素材や違法コンテンツも想起する」と考え、GyaO!は“動画”サイトではなく、合法な“映像”配信サイトとして売り込んでいく。

「時をかける少女」など無料で ネットならではの広告配信も

画像 「GyaO!」には現在、トップページをジャックする巨大なサントリーの広告が入っている

 映画やドラマ、アニメなどを両サイトで配信。「期間限定の動画や新着動画などは無料のGyaO!で、過去の映像アーカイブなどロングテール的なコンテンツは有料のGyaO!ストアで配信する」など使い分ける。プレーヤーにはSilverlightを採用した。

 第1弾としてGyaO!には、映画「チャーリーとチョコレート工場」「キサラギ」「ハリーポッターと賢者の石」「時をかける少女」、GLAYのライブ映像など1300種類を、GyaO!ストアには、「フジテレビ On Demand」「TBSオンデマンド」といったテレビ局の動画、アニメなど1400種類を用意した。

 無料動画は広告収入を得て、コンテンツホルダーとシェアする。コンテンツホルダーに十分な収益が回るよう、無料動画の数はそれほど増やさない予定だ。

 広告配信の手法を一新。従来GyaOでは、映像の合間にテレビと同じ内容のCMを流すなど、テレビと似た手法で配信していたが、新サイトでは、トップページをジャックする巨大な広告や、Silverlightを使ったインタラクティブな広告、行動ターゲティング広告などを配信し、テレビにはない付加価値を広告主に提供するという。


画像 GyaO!ストアトップページでは、フジテレビOn DemandのコンテンツをPR

 従来のGyaOでは、広告の有無に関わらず、コンテンツホルダーにミニマムギャランティー(最低保証金)を支払っていたが、「GyaO!」では原則、ミニマムギャランティーを撤廃し、コンテンツ調達コストを3〜4割カット。Yahoo!の動画プラットフォームを活用し、システムコストも3〜4割削減している。

 テレビ局とも密接に連携した。テレビ放送直後のオンデマンド配信や、共同プロモーション企画、ショッピング企画、テレビ局のサイトに動画プラットフォームを提供するといった連携などを協議中という。同社にはフジテレビジョンと日本テレビ放送網が出資する予定。

早期に1000万〜2000万ユーザー獲得目指す

 従来GyaOのメインユーザーは30〜40代だったが、新サイトのターゲット層は20代。GyaOのロゴは、赤と黒のシャープなイメージから、赤紫の柔らかいデザインに変え、若年層に親しみやすくした。

 Yahoo!JAPANトップページ左帯にはGyaO!へのリンクを設置。「Yahoo!映像トピックス」でも動画を紹介するなどして視聴者を誘導する。GyaOは2200万の登録ユーザー、650万人のアクティブユーザーがいたが、新サイトは早期に1000万〜2000万ユーザー獲得を目指す。

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