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「コルシカ」一部雑誌データの販売中止 雑誌協会の抗議受け

» 2009年10月13日 09時04分 公開
[ITmedia]

 雑誌をスキャンしたデータをネット販売するサービス「コルシカ」を運営するエニグモは10月9日、日本雑誌協会会員の雑誌データの販売をいったん中止することなどについて、同協会と合意したと発表した。今後は販売許諾を得られた雑誌のデータのみを販売する。

 コルシカは、スキャンした雑誌のデータをWebブラウザ上の専用ビューワで読める電子雑誌販売サイトで、7日にスタートした。同協会はこのサービスが出版社の著作権を侵害しているとし、中止を要請する文書を8日付けで同社に送付。同社と同協会はその後、意見調整の場を持ったという(「コルシカ」に雑誌協会が抗議 雑誌スキャン・ネット販売は「著作権侵害」)。

 同社は9日、「法律的な解釈の相違はあるものの、同協会の要請を真しに受け止める」とし、同協会と合意した内容を発表。会員出版社の出版物の販売をいったん中止し、出版社から個別に販売許諾を得た雑誌データのみを販売することや、同協会と共同で、デジタル分野の新しい雑誌の可能性を模索することを決めたという。

 一部の出版社からサービスを継続してほしいという要請を受けているとし、サイトの運営は継続。13日現在、同協会非加盟社の雑誌データは販売を続けており、宝島社やサイゾー、IDGジャパン、ロッキング・オンなどが出版する30種類の雑誌が購入できる。

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