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街頭インタビューで簡単に教えてしまう個人情報安易な姿勢に警鐘

» 2009年10月20日 09時05分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業の英Sophosは10月19日、街で通行人にカメラを向けて氏名などを聞き出す実験を行ったところ、まったく知らない相手に個人情報を教えてしまう人が大多数を占めたと発表した。

 Sophosは先週英国で実施された「個人情報盗難防止週間」に合わせ、街で通行人にカメラを向けてなりすましに関する街頭インタビューを実施。その結果、声をかけた通行人の80%がインタビューに応じてくれ、そのうち一切個人情報を明かしてくれなかったのは1人のみ。ほかは全員が氏名を名乗り、ほとんどは誕生日と電子メールアドレスまで明かしたという。

 この実験は、個人情報盗難防止週間の最終日に実施しており、キャンペーンが啓発の役に立っていないことが分かったとSophosは解説。質問に工夫を凝らしてもっと時間をかけさえすれば、住所や利用している銀行、電話会社まで聞き出すことができただろうとしている。

 こうした人たちが、自分がなりすましの危険に身をさらしているとは考えず、個人情報保護のために企業がどんな措置を講じているかも考慮していないのは、懸念される状況だとSophosは警鐘を鳴らしている。

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