Web上で世界一安全な国は日本。最も危険な国はアフリカのカメルーン――。セキュリティ企業の米McAfeeは12月2日、国別ドメインごとに危険なサイトの占める比率を比較した2009年版の年次報告書を発表した。日本の「.jp」は、昨年に続いて2年連続で安全なドメインの上位に入った。
McAfeeは、マルウェア感染サイトやフィッシング詐欺サイトなどの危険なサイトを見分けるSiteAdvisorサービスを通じて収集したデータを分析し、104のトップレベルドメインごとに、2700万のWebサイトについて調べた。その結果、危険なサイトは前年より150万の増加となり、全体の5.8%を占めた。
国別ドメインごとに危険なサイトが占める比率を比較したランキングでは、カメルーンの「.cm」は危険なサイトが36.7%と最も高かった。次いで中国の「.cn」(23.4%)、サモアの「.ws」(17.8%)、フィリピンの「.ph」(13.1%)、旧ソ連の「.su」(5.2%)が続いている。カメルーンは昨年のランク外から急浮上する一方、昨年最も危険度が高いとされた香港のドメイン「.hk」は大幅に改善され、34位になった。
カメルーンのドメイン悪用が増えたのは、「.com」を誤って「.cm」としてしまう入力ミスに付けこもうとするサイトが増えたためとMcAfeeは分析している。
一方、安全なドメインのランキングを見ると、日本のドメイン「.jp」は危険なサイトの比率が0.1%と、昨年に続いてトップ圏を維持。次いでアイルランドの「.ie」、クロアチアの「.hr」、ルクセンブルクの「.lu」、バヌアツの「.vu」がトップ5入りした。
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