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「HPの顔追跡ソフトは人種差別」黒人男性が批判

» 2009年12月22日 11時31分 公開
[ITmedia]

 「Hewlett-Packard(HP)の顔追跡ソフトは人種差別をしている」と黒人男性が批判している。このソフトが、白人の顔は追跡できるのに、彼の顔は追跡できないからだという。HPはこれを否定している。

 この男性はYouTubeにアップロードしたビデオで、HPの顔追跡ソフトを搭載したWebカメラで自分の顔を写してみせている。カメラは彼の顔を追跡できなかったが、彼の同僚の白人女性の顔は追跡できた。このことから、「HPのコンピュータは人種差別をしている」と男性は主張している。

 HPのコミュニティーマネジャー、トニー・ウェルチ氏はこのビデオについて、公式ブログで次のように説明している。「この顔追跡技術は、目の間、ほほの上部、鼻のコントラスト強度の差を測定するアルゴリズムを使っている。顔の前面の照明が不十分な場合、カメラがコントラストを認識するのが難しいことがあると思う」

 同氏は、パートナーと協力して詳しく調査するとしており、顔追跡技術に照明が及ぼす影響に関する情報を掲載したページも紹介している。

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