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» 2010年02月02日 07時00分 UPDATE

富士ソフト、ヒューマノイドロボ「PALRO」発売 知能化技術の応用狙い

富士ソフトは、コミュニケーションと自律移動ができる小型ヒューマノイドロボット「PALRO」を発売する。デジタル家電用組み込みソフトなどに知能化技術を応用し、ビジネスに生かす狙いだ。

[小笠原由依,ITmedia]
photo PALRO

 富士ソフトは2月1日、コミュニケーション機能と自律移動機能を搭載したヒューマノイドロボット「PALRO」を教育・研究機関向けに3月15日から販売すると発表した。価格は29万8000円。デジタル家電用組み込みソフトウェアなどに技術を応用し、ビジネスにつなげる狙い。

 PALROは、人の言葉を理解し、自律的に行動できる「知能化技術」を採用したヒューマノイドロボット。全高39.8センチ、体重1.6キロで、自由度は20軸。顔の部分のLEDでステータスなどを表示する。


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photo PALRO同士で相手を認識する機能も備え、2体のPALROがそろうとしりとりや情報交換もできる

 30万画素のCMOSカメラで顔認識や個人認識、動体検知が可能で、音源方向を認識したり、音声合成エンジンで発声することも可能。相手の顔を覚えたり、相手と目を合わせて話すといったコミュニケーションができる。

 加速度・圧力・ジャイロセンサーを搭載。路面の変化や部屋の構造を学習しながら自律移動できる移動知能も備えた。移動方向にある障害物を自動判別、よけるといった動作ができる。

 無線LANとBluetooth通信機能も搭載。ニュースや天気予報を読み上げるアプリケーションをプリインストールしており、PALROに声をかければネット上から情報を取得し、音声を合成、読み上げる。

 同社が組み込みソフトウェア開発で培ってきた技術を知能化に応用。CPUにはAtom Z530(1.5GHz)を採用したほか、センサーにも汎用品を利用、低価格化を目指した。「汎用品を使いながらも、ソフトウェアで高機能化した」(同社の渋谷正樹ロボット事業推進室室長)という。

 OSはLinux。音声を録音・再生できるアプリやカメラアプリなどをプリインストールする。ユーザーが独自にアプリケーションを開発して搭載でき、アプリケーション開発にはオープンアーキテクチャ構造を採用し、専用のライブラリも提供。

 研究・教育機関からのニーズが高かったため、まずは、アカデミック版を提供する。学生など若い世代に利用してもらうことで、「現時点では想像も付かない用途が生まれるかもしれない」(同社の三角恒明専務)といった期待もある。ロボット愛好家に加え、コンパニオンロボットとして高齢者や子どもへの提供も視野に入れており、2010年度中にコンシューマー向け販売を予定している。

 同社の白石晴久社長は「PALROにはオフィス機器やデジタルサイネージで必要とされる技術がつまっている」と話し、デジタル家電などへの技術応用を目指す。知能化技術を集約して搭載でき、技術の効果を表現しやすいため、ロボットを選んだという。同社は、2007年9月に採択された経済産業省の「次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト」に参画、ロボットの技術研究に取り組んできた。

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