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» 2010年02月04日 16時15分 UPDATE

Windows 7搭載ノートのバッテリー問題、Microsoftが調査を開始

バッテリー持続時間が15分になったというケースも――。MicrosoftがVistaやXPからアップグレードしたユーザーの間で浮上しているバッテリー問題の調査に乗り出した。

[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK

 米Microsoftでは、Windows 7が動作するノートPCのバッテリー寿命に関するユーザーからの苦情を調査中だ。この問題は、2009年10月22日の同OSのリリース以前から存在していたもようだ。影響を受けているのは、システムをWindows VistaまたはWindows XPからWindows 7にアップグレードしたユーザーが中心で、バッテリー持続時間が15分になったというケースも報告されているようだ。

 「Microsoftでは、Windows 7が動作するコンピュータの一部で、新しいバッテリーや良好な状態のバッテリーであるにもかかわらず、バッテリーを交換する必要があるという警告が出るという事実を認識している。当社はハードウェアパートナー各社と協力して、この問題を調査中だ」――米eWEEKの取材に対して、Microsoftの広報担当者は2月3日付の電子メールでこのように回答した。

 さらに広報担当者は次のように付け加えている――「Windows 7を搭載したコンピュータの一部で現れる警告は、ファームウェア情報(PC本体から送られるハードウェア状態に関する情報)に基づいて、バッテリーの交換が必要かどうか判断したものだ。われわれはパートナー各社と共同で、誤った警告が表示される原因の究明に取り組んでおり、原因が判明次第、情報と対策をTechNetフォーラムに掲載する予定だ」

 Windows 7搭載マシンでのバッテリー寿命をめぐるクレームは、既に2009年6月の時点でMicrosoft TechNetの会議室にも寄せられており、ユーザーらはバッテリー電力が急速に低下する現象や、バッテリー交換を促すメッセージについて報告していた。この問題は、米Dell、台湾のAcer、米Hewlett-Packard(HP)などさまざまなメーカーのノートPCで起きているようだ。また、Windows 7の32ビット版と64ビット版の両方で問題が発生しているという。

 あるユーザーは1月12日の投稿で「これは絶対に容認できない」と書いている。「Microsoftは恐らく、この問題を認めたがらないだろう。何千個とまではいかなくとも、何百個ものノートPC用バッテリーを交換する責任を負う羽目になるからだ」

 「わたしのPCは1年前に購入したもので、Vistaではバッテリーは何の問題もなかった」と別のユーザーは1月27日に記している。「数週間前にWindows 7にアップグレードしたところ、電源コードを抜くと完全に電源が切れてしまうようになった。コントロールパネルでバッテリー設定もチェックした。何時間にもわたって悪態をつきながら格闘したが、何をやってもだめだった」

 この問題に関する技術的説明もネット上に流れており、ノートPCのバッテリー充電状態をWindows 7が正しく読み取っていないのではないか、と指摘するIT専門家もいる。

 TechNetのWebフォーラムでWindowsクライアントITプロフェッショナルユーザー担当マネジャーを務めるアンソニー・マン氏が投稿したとされる2月3日付の記事によると、同社では解決策を模索中だとしている。「当社はハードウェアパートナーと協力してこの問題を調査中だ。これはシステムのファームウェアに関連した問題であるようだ。われわれはパートナー各社と共同で原因の究明に取り組んでおり、原因が判明し次第、情報と対策をフォーラムに掲載する予定だ」と同投稿は記している。

 この問題がWindows 7の販売に長期的な影響を及ぼすとは考えにくいというアナリストもいる。

 米Endpoint Technologies Associatesのアナリスト、ロジャー・ケイ氏は2月3日、「既にWindows 7のユーザーベースは大きいため、問題が何件か起きたくらいでは、何かが立証されたことにはならない」とeWEEKの取材に対して電子メールで答えた。

 Windows 7はコンシューマーの間で着実に普及が拡大しており、米調査会社Net Applicationsによると、2010年1月に調査したすべてのPCの7.57%で同OSが動作していた。これに対して、Windows XPの市場シェアは66.15%、Vistaは17.47%だった。Microsoftでは、これまでに販売されたWindows 7のライセンス数は約6000万本に達し、これは2010年第2会計四半期における同社のWindows & Windows Live部門の売り上げが、昨年同期の40億600万ドルから69億ドルに増加する原動力になったとしている。

 Microsoft幹部は1月28日の決算報告で、最近の同社の収益改善は、Windows 7と新PCに対するコンシューマーの需要が好調だったことが最大の理由だと述べたが、ピーター・クラインCFO(最高財務責任者)は「世界的不況の影響で企業向けソフトウェアの販売は依然として低調だ」と指摘した。

 Microsoftでは「Windows 7 Service Pack(SP)」のリリース予定については、ほとんど何も明らかにしていない。Windows担当広報担当者のクリス・フローレス氏は先ごろラスベガスで開催された2010 Consumer Electronics Show(CES)において、eWEEK記者の質問に「なぜサービスパックが必要なのか」と冗談めかして答えた。

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