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» 2010年02月10日 17時38分 UPDATE

「フォロワー数×1円割引」――太っ腹な“Twitter割り”はなぜ可能だったのか

そんな太っ腹で大丈夫?――Twitterユーザーが来店した際、フォロワー数×1円分を割り引く“太っ腹”なキャンペーン企画が注目を集めている。「今しかできないサービス」と発案者は話す。

[岡田有花,ITmedia]

 そんな太っ腹で大丈夫?――都内のボードゲーム店と寿司店で行われた、Twitterユーザー向けの割引キャンペーンが注目を集めている。

画像 すごろくや公式ブログの告知ページより

 「フォロワー数×1円」分を会計から上限なしで割り引くというもので、フォロワーが100人いれば100円、1000人なら1000円、1万人なら1万円をディスカウント。東京・高円寺駅前のボードゲーム店「すごろくや」は1月25日〜2月7日まで、東京都品川区の寿司屋「すし処 さいしょ」も2月4日限定でそれぞれ実施していた。

 Twitterユーザーは都内で働く30代が多く、それぞれの店との相性も良かったようだ。2店合わせて約150人がキャンペーンを利用し、その様子はTwitterだけでなく、複数のブログやネットメディアにも取り上げられた。

 「今しかできないサービスだ」――発案者ですごろくや店長の丸田康司さんは話す。

「すごろくや」は2週間で122人、さいしょは1日で35人

 すごろくや(@sugorokuya)のサービスは、店頭で購入する際に「高円寺の @sugorokuya でtwitter割引の買い物なう」とつぶやくだけで、フォロワー数だけ割り引くというものだ。初日から多くのユーザーが利用。来店したユーザーがさらにTwitterやブログで紹介するなどし、認知が拡大した。

 「実験的な内容でもありますので、予想外のトラブル等はご理解ください。想定外の問題があった場合にはキャンペーンをその場で中止したりするかもしれません」――キャンペーンの告知ページこう書いていたが、終了日の2月7日まで2週間、問題なく続き、計122人が利用。割引額の平均は1000円程度だったという。

画像 さいしょのTwitter

 「さいしょ」店長の税所伸彦さんは1カ月ほど前にTwitterを始めたばかり。すごろくやの例を参考に、1日限定で割引サービス提供を決めたという。

 当日は35人が来店。支払いが無料になった人も2人いたという。来店したユーザーがTwitterやブログ、Ustreamで店内の様子をリポートしたほか、新聞の取材もあったという。「初の試みだったが赤字も出ず、多くのお客さんに来てもらい、宣伝効果も得られて有意義だった」と税所さんは話す。

「フォロワー数だけ割り引き」はなぜ可能だったのか

 「フォロワー数×1円割引」発案者の丸田さんは、Twitter歴2年。これまで誰もやったことがなく、ユーザーが楽しみながら広めてくれるサービスとして、「フォロワー数×1円割引」を考えついたという。

 「Twitterは最近、(コアなネットユーザーだけでなく)一般の人も使うようになってきた。1フォロワー=1円という相場も、今ならちょうどいい」――一般ユーザーのフォロワー数は数十〜数百人、多くても数千人程度。「割引額の平均は1000円程度になるだろうと、最初から予想していた」という。

 中には数万、数十万のフォロワーを持つ人もおり、実際に数万〜数十万円分の商品をごっそり無料で持って行かれると経営に響く。だがそうっいたことはないだろうと当初から考えており、その読みも的中した。

 「Twitterには社会性がある。フォロワーを1万人以上集めるような有名人は、極端なことはしないだろう」。万単位のフォロワーのいる有名人がTwitter関連の企画で大人げない行為に及べば、その信頼は揺らぎ、炎上にもつながりかねない。

画像 田口さんのブログ「IDEA*IDEA」の記事より

 実際、20万人以上のフォロワーがいるブロガーの田口元さん@taguchi)や、エンジニアの秋田真宏さん(@akiyan)も訪れ、その様子をブログにアップ。記事によると、それぞれ1500円の商品を無料にしてもらい、別の商品を自腹で購入したという。

 4800円のゲームを自腹購入した秋田さんはブログで、「フォロワー数分本当に割り引くっていったって、そのまま全部タダで貰ってサッサと帰るなんて、ムリですよ実際。これはいわば『すごろくや』さんが仕掛けた心理ゲームで、フォロワー数を多く獲得しているような人が、大人気(おとなげ)なくタダでボードゲームを大量に貰うだけ貰って帰るわけがない、ということなんだと思いました」と書いている。

 すごろくやの「フォロワーの数×1円割引」キャンペーンは、1回きりで終わる見通しだ。「初めてだからこそ面白がってもらえた。あまり続けると悪用する人もでてくるし、フォロワー数の意味が変わってしまう」ため。今後もまた、別の形でTwitterを活用していきたいと丸田さんは話している。

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