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あなたのブログやつぶやきの“時価”は? 「ブログマーケット」

» 2010年02月23日 16時46分 公開
[ITmedia]
photo ブログマーケット

 KDDI研究所は2月23日、ユーザーが投稿したブログの記事やTwitterのつぶやきのニーズなどを測定し、“時価”として表す試験サービス「ブログマーケット」をスタートした。情報の需給バランスから時価を自動的に算出する仕組みを導入し、CGM内にあふれる情報の価値を測定する試みだ。

 登録してサイト内でブログ記事を書くか、Twitterアカウントを登録してつぶやきを投稿すると、投稿した内容に“時価”がつく。時価に応じてポイントが付与され、ポイントに応じた景品と交換できる。また他の参加者が投稿した記事を集めてスクラップブックを作ることができ、内容に応じてポイントが付与される。時価が高い=価値のある行動をすればするほどリターンが大きくなる仕組みだ。試験サービスは3月31日まで。

 国立情報学研究所と三菱総合研究所が協力し、経済モデルを使って時価を定量的に評価する仕組みを導入した。このモデルでは、各ユーザーを「市場参加者」とみなす。閲覧や評価、投稿など、各ユーザーの行動ログから記事のニーズ(需要)を、記事内容の解析から記事の希少性(供給)を測定し、需給バランスから時価を自動的に算出する。

 市場参加者のニーズが高く、アクセスが集中する記事は希少性の高さから価値(時価)が上がる一方、似た内容の記事が多い場合には供給過剰のため価値が下がる――といった具合だ。

 CGMで流通する情報の品質にばらつきがあるのを需給モデルによる価値付けで解決する試み、実験を通じて時価の測定精度や利用者の行動分析を行い、有効性を検証した上で新サービスに応用する。

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