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Google、AdSenseでの分配率を一部公表

» 2010年05月25日 16時59分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは5月24日(現地時間)、同社の広告サービス「AdSense」の一部のサービスにおける収益の分配率を初めて明らかにした。

 公表したのはコンテンツ向けと検索向けのAdSense。コンテンツ向けAdSenseは、Webパブリッシャーがサイト上に広告を掲載することで収益を得るもので、検索向けは、サイト上に組み込んだGoogle検索枠による検索結果に広告を掲載してそこから収益を得る。

 コンテンツ向けAdSenseのパブリッシャー側の分配率は68%、検索向けは51%。前者の分配率はAdSenseを立ち上げた2003年以来、後者は2005年に1度引き下げて以来変えていないという。今後も当面分配率を変更する予定はなく、向こう数カ月のうちにAdSenseの管理画面でこれらのサービスの分配額を表示するようにする計画だ。なお、一部大手パブリッシャーとは契約によって分配率が異なる場合もあるとしている。

 Googleは、AdSenseの収益の自社の取り分をAdSenseおよびAdWordsの新機能の研究開発やインフラ整備に充てている。今回モバイル向け、フィード向け、ゲーム向けAdSenseの分配率を公表しないのは、これらがまだ発展途上のサービスであり、どのくらいのコストが掛かるかをまだ把握していないからだとしている。

 Google自身は「透明性を尊重する意向で」分配率を公表したとしているが、2003年に立ち上げて以来、なぜこのタイミングで公表を決めたのかは不明だ。米ブログメディアのSearch Engine Landによると、Googleはイタリア政府の独禁法当局からAdSenseの分配率開示を求められており、5月に入ってそれに応える声明を発表しているという。

変更履歴:冒頭の説明文で、「68%」とすべきところを「78%」と表記していました。お詫びして訂正いたします。[2010/05/26 9:50]

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