欧州委員会、Googleを独禁法違反の疑いで予備調査

「競合企業だからという理由で、Googleに低い検索順位を付けられた」といった欧州企業の苦情申し立てを受けて、欧州委員会が予備調査を開始した。

» 2010年02月25日 07時00分 公開
[ITmedia]

 欧州連合(EU)の欧州委員会が、米Googleに対する独禁法違反容疑での予備調査を行っている。Googleが2月23日に公式ブログで明らかにした。

 この調査は、欧州のネット企業3社が、同委員会にGoogleによる独禁法違反の苦情を申し立てたことによる。申し立てを行ったのは、英国の価格比較サイトFoundem、フランスの法関連の検索エンジンejustice.fr、Microsoft傘下の独Ciao! from Bing。

 Foundemとejustice.frは、「ライバルだからという理由で、Googleに低い検索順位を付けられた」と主張している。Ciao!の苦情申し立ては、取引条件に関するもの。Ciao!はGoogleのAdSenseパートナーだったが、2008年にMicrosoftに買収されて以来、取引条件について苦情を言うようになったという。今回の申し立ては、Ciao!が以前ドイツの独占禁止当局に提訴したものが欧州委員会に移管されたという。

 Googleは欧州委員会に情報を提出する意向だ。同社は、「当社のビジネスはユーザーとパートナーの利益にかなっており、欧州の競争法にも従っていると自信を持っている」と述べている。

 欧州委員会は24日、苦情申し立てを受け、その内容を調べていることを認めた。ただしGoogleに対する正式な調査は始めておらず、同社の見解を聞いているという。

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