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コラム
» 2010年06月29日 17時09分 UPDATE

「Windows 8」の“社外秘資料”がネットに流布

ネット上でリークされたMicrosoftの社外秘資料らしきスライドによると、Windows 8はタブレット型も対象としており、クラウドと連係するようだ。

[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK

 米Microsoftによると、Windows 7は1秒間に7本のペースで売れており(同社の計算によると、昨年10月以来の販売総数が1億5000万本を上回ることになる)、同社としては、この順調な売れ行きに水を差すような出来事は起きてほしくないことだろう――同社が「Windows 8」に向けた準備を進めているといううわさなどは、もってのほかに違いない。

 だが現在、まさしくそういったうわさが流れているのだ。発端は、流出したとされるスライド画像が6月26日に「Microsoft Journal」(翻訳時点ではアクセス不可)というWebサイトに掲載されたことだ。同サイトを運営するフランシスコ・マーティン・ガルシアなる人物は、自身を“Microsoft VIPテスター”と称している。掲載されたスライドによると、Microsoft社内でWindows 8に関する議論が既に進行しており、周囲の明るさに応じて最も見やすい表示に自動調整するディスプレイ、超高速起動、顔認識技術を用いたログインといった機能が計画されているようだ。USB 3.0およびBluetooth 3.0についても言及している。

 さらに6月28日には、「Microsoft Kitchen」というブログがWindows 8に関するものだというスライドを掲載した。同ブログによると、これらのスライドは「Windowsette」というイタリアのWindowsサイトから転載したものだとしている。その中には、Macのような“Windows 8プロトタイプマシン”の画像も含まれている。Microsoft Journalのスライドで紹介された顔認識によるログインに関する記述もある。

 Microsoft Kitchenに掲載されたスライドの1つには、「Windowsアカウントがクラウドに連係する可能性がある」という記載があり、そのすぐ下の箇条書きの部分には「ローミング設定と環境設定はPCと各種端末との間でユーザーに関連付けられる」と記されている。これは、ユーザーが自宅や会社で端末を切り替えるのを容易にするのが狙いで、Microsoftが盛んに宣伝している「3スクリーン+クラウド」戦略に合致するものだ。

 「Trends shaping Windows 8 planning」(Windows 8の計画に影響を与えるトレンド)と題されたスライドでは「多彩なフォームファクターの出現」および「企業と個人的世界の衝突」について述べられている。そのほかにも「コネクティビティを前提とする」や「コンテンツエクスペリエンスのパーソナル化」といった項目が並んでいる。これらを見ると、Windows 8のターゲットデバイスにはノートPC、オールインワン型、スレート(タブレット)型などが含まれるようだ。

 これらのスライドの信憑(しんぴょう)性はどうなのだろうか。いずれも非常に詳細な内容であり、すべてのページに「Microsoft社内秘」および「Windows 8に関する検討――記録として残される計画ではない」とスタンプされている。説明文には文法的誤りも数多く見られるため、もしこれが本物の文書だとしたら、パートナーや顧客に見せるためのものではないのは確かだ(そう願いたい)。

 Microsoftはずっと以前から、Windows 8についてコメントするのを拒み続けている。にもかかわらず、Windows 7のリリース以後、次世代OSのうわさが流れている。2009年11月にMicrosoft Kitchenが掲載したロードマップのスライドには、次期Windows ServerとWindows 8が2012年にリリースされる予定が示されていた。このスライドは、2009年にロサンゼルスで開催されたProfessional Developers ConferenceでMicrosoftが披露したものであるようだ。

 同じころ、多数のブログおよびMicrosoftをテーマとしたWebサイトでは、“Microsoftの研究開発チームの上級研究者”というロバート・モーガンなる人物のLinkedInページをめぐる話題が盛り上がった。その人物は担当中のプロジェクトとして、「Windows 8カーネルと128ビットアーキテクチャの互換性そしてWindows 9計画」を挙げていた。多くのブロガーがすぐに、これを動かぬ証拠と断定したことがきっかけとなって、このLinkedInページは削除された。Microsoftは、ロバート・モーガンなる人物が実在するのかどうかについて、肯定も否定もしなかった。

 わたしはその当時、ロバート・モーガン氏のページは偽物ではないかと思った。今日のメインストリームのプロセッサが64ビットをベースとしていることを考えれば、OSの新リリース用に128ビットアーキテクチャを3年以内に開発しようというのは、無謀な企てのように思えたからだ。

 今回明るみに出た一連のスライドに関して言えば、確かに、アナリストや専門家が数年後に登場すると考えているコンセプトが多数含まれている。わたしは今回のリークについても懐疑的に見ているが、かといって完全に無視するわけにもいかない詳しい情報がそこに含まれているのも事実だ。あなたはどう思うだろうか。

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