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米ネット広告売り上げ、過去最高に

» 2010年10月14日 07時00分 公開
[ITmedia]

 2010年前半の米ネット広告売り上げは過去最高を記録し、120億ドルを超えたと、業界団体Interactive Advertising Bureau(IAB)が10月12日に報告した。

 この期間の米ネット広告売上高は121億ドルで、前年同期から11.3%拡大した。広告売りあけの中で最も大きいのが検索広告で、57億ドルに上った。前年同期からの伸び率は11.6%。バナー広告、リッチメディア広告、動画広告を含むディスプレイ関連広告は売り上げ44億ドル以上で、前年同期から16%増えた。中でも動画広告は、全体に占める割合は5%とまだ小さいものの、売り上げは前年比で31%伸びたという。

2010年前半の米ネット広告売り上げ(カッコ内は広告売り上げに占める割合)
広告種別 2010年前半 2009年前半
検索 57億ドル(47%) 51億ドル(47%)
ディスプレイ関連 44億ドル(36%) 38億ドル(34%)
バナー広告 27億ドル(23%) 24億ドル(22%)
リッチメディア 7億4300万ドル(6%) 7億400万ドル(7%)
デジタル動画 6億2700万ドル(5%) 4億7700万ドル(4%)
スポンサーシップ 2億4200万ドル(2%) 1億8400万ドル(2%)
クラシファイド 13億ドル(10%) 11億ドル(10%)
紹介・リードジェネレーション 6億4200万ドル(5%) 7億2800万ドル(7%)
電子メール 1億2000万ドル(1%) 1億4900万ドル(1%)
(資料:IAB)

 IABは、インタラクティブな広告の採用は今後も増えるだろうとしており、また消費者向け商品と製薬分野で特にデジタルメディアへの出稿が増えていると述べている。世界的な不況がネット広告に短期的な影響を及ぼしたが、長期的には好調が続くと見込んでいるという。

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