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» 2010年10月25日 19時00分 UPDATE

「Facebook、mixiとは違うビジネスSNSに」――グループウェアからの脱皮を図るサイボウズLive

無償のグループウェア「サイボウズLive」が自由登録制になった。公開プロフィールや近況の投稿機能、Twitterとの連係を強化し、「ビジネスSNS」としてユーザー数拡大を目指していく。

[藤村能光,Business Media 誠]

 「Facebookともmixiとも異なるSNS――実名によるビジネスSNSに育てていく」。サイボウズの青野慶久社長は10月25日、無償のWebグループウェア「サイボウズLive」の機能強化を発表し、従来のグループウェアからの脱皮を図る考え方を示した。

サイボウズ青野慶久社長 青野慶久社長はサイボウズLiveの導入事例を紹介。内定者やNPO、Webサイト製作会社、マンションの理事会など企業以外のユーザーの利用が広がっている

 サイボウズLiveは「チームコラボレーションツール」をコンセプトに、スケジューラーやカレンダー、ToDoリスト、共有フォルダなどを複数人で利用できるグループウェア。PC、携帯電話、iPhone、Android搭載端末などマルチデバイスで使えるのが特徴で、現在のユーザー数は4万1044人、情報共有するメンバーごとに作成する「グループ」は1万2191に上っている。「サイボウズLiveシンク」を使うと「サイボウズOffice/ガルーン」、Googleカレンダーともデータを同期できる。

 ここにビジネスSNSとしての機能を新たに追加した。サイボウズが定義するビジネスSNSの要件は、(1)ビジネスパーソンが使い続ける理由があること、(2)実名登録の必然性があること、(3)上司、取引先ともつながりが持てること――である。

公開プロフィール 公開プロフィール(出典:サイボウズ)
マルチプロフィール マルチプロフィール設定(出典:サイボウズ)

 (1)の「使い続ける」では、グループに招待した人を自動的に「友達登録」する機能がポイントだ。Facebookやmixiでは友達に登録したいユーザーをメールアドレスや検索で探すのが一般的だが、サイボウズLiveではプロジェクトや仕事を共にする「グループのメンバー」がそのまま“友達”になる。ここでの友達は“ビジネスでつながりがある人脈”を指し、「仕事の積み重ねが自動的にソーシャルグラフ(人間関係)に変わる」(サイボウズ ネットサービス事業本部の丹野瑞紀プロダクトマネジャー)という。

 (2)の実名性を高める機能としては「公開プロフィール」を追加。これはサイボウズLiveに登録したビジネス関連のプロフィールを、「https://cybozulive.com/profile/(指定の文字列)」というURLで公開できる機能。サイボウズLiveユーザー以外も、Web上で閲覧できる。「メールの署名や名刺にURLを入力しておき、所属や肩書きが変われば更新する」ことで、常に最新のビジネスプロフィールを相手に知らせることが可能になる。

 (3)の上司や取引先とのつながりは、プライベートのSNSで悩ましい問題だった。仕事で頼りになった上司やお世話になった取引先であっても、私的な生活に受け入れられるかどうかは別だからだ。丹野氏も「上司や会社の関係者などに友達申請をしにくい場合もある」と話す。

 そこで「マルチプロフィール」機能を追加。サイボウズLiveで作成したプロジェクトのグループごとにプロフィールを分けることで、ビジネス情報の公開範囲を相手に応じて設定できるようになった。「プロジェクトが終わってサイボウズLive上でのやりとりがなくなっても、プロフィールを通じてビジネス上の接点を持ち続けられる」(丹野氏)

Twitterとは競合せず――DMで招待可能、アカウントで検索も

近況の投稿 近況の投稿(出典:サイボウズ)
トップページ サイボウズLiveのトップページでTwitter連係の案内が表示される

 ビジネス上のつながりを強固にする方法として、140文字のテキストと画像を投稿し、知人と共有できる「Twitterライク」なインタフェースも備えた。部署異動や事務所の移転といった情報を投稿し、サイボウズLive上でつながりのある人に近況を知らせることが可能だ。

 Twitterとのすみ分けについては、「競合ではなく、連係を進めていきたい」と丹野氏。新たに追加したTwitterとの連係機能は、その一例となる。これまではメールでしかメンバーを招待できなかったが、Twitterのダイレクトメール(DM)でユーザーを誘うことが可能になった。

 またサイボウズLive上でユーザーを検索する場合も、Twitterアカウントで調べられるようになった。検索結果に出たユーザーをそのまま友達申請することも可能だ。メールアドレスを知らなくても、相手のTwitterアカウントを知っていれば、プロジェクトなどのグループに即座に招待できるようになっている。


無料でユーザーを拡大、ソーシャルネットワーク化に向けて

 発表のあった10月25日から、サイボウズLiveが自由登録制になった。また2012年2月までは、1グループ当たり100人までのメンバー追加が可能だ。2012年2月以降はグループメンバーが21人以上の場合、1ユーザー当たり月額100円を課金する。

 これまでは無料登録できるユーザーが20人までだったので、期間限定で1グループ当たり80人を新たに増やせることになる。20人以下のグループを複数作る場合は課金されない。ちなみに課金の方法は検討段階であり、「グループのリーダーや追加メンバー個人から課金する」(サイボウズ)といった道筋を考えている。

 青野社長によると、リニューアルしたサイボウズLiveの特徴は「グループ管理」「プロフィール」「マイクロブログ」の3つ。これらは「メール」「名刺」「あいさつ状」といった従来のビジネスツールを置き換えるものだという。

 「コラボレーションとソーシャルネットワークの融合、これがサイボウズの考えるビジネスSNSの姿。サイボウズLiveは今日からビジネスSNSに進化していく」(青野社長)

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