米IBMは2月8日(現地時間)、同社の次世代スーパーコンピュータシステムBlue Gene/Qを、米エネルギー省アルゴンヌ国立研究所に納入すると発表した。
「Mira」と名付けられたこのシステムは75万個のプロセッサコアを搭載し、2012年の完成時には10P(ペタ)FLOPS(1秒間で1京回の浮動小数点演算)の性能を実現するという。
昨年11月に発表された世界最速コンピュータランキング「Top500」のトップは中国のスーパーコンピュータ「天河一号A(Tianhe-1A)」で、ベンチマークスコアは2.57PFLOPSだった。IBMのシステムとしてはロスアラモス国立研究所の「Roadrunner」が7位に入っている。
アルゴンヌ国立研究所では、Miraを電気自動車向け超高効率バッテリーの設計や地球の気候変化などの研究で利用する計画。同研究所ではBlue Gene/P「Intrepid」が稼働しているが、MiraはIntrepidの20倍の速さになる。
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