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» 2011年05月25日 20時14分 UPDATE

「ケツダンポトフ」が活動終了 不適切な番組内容に批判

イベントなどをそのままライブ配信する「ダダ漏れ」手法で注目された「ケツダンポトフ」が終了。3月にTwitter上で起きた事件の不適切な取り上げ方をめぐり、強い批判を浴びていた。

[ITmedia]
photo 終了の告知

 ソラノートは5月25日、ライブ動画配信サイト「ケツダンポトフ」の活動と更新を終了すると発表した。今年3月、Twitter上で起きたトラブルをライブ番組で扱った際の取り上げ方が不適切だとしてネット上で強い批判を浴び、サイトは停止していた。活動終了の理由としてコンセプトをめぐる環境の変化を挙げ、「役割は終えた」としている。

 同サイトは2008年5月にオープン。「ダダ漏れ」を掲げ、イベントなどを丸ごとライブ配信する手法で注目されたほか、独自のライブ番組も制作して配信していた。

 今年3月初め、Twitter上で、あるユーザーが別のユーザーに侮辱される事件が起きた。侮辱したユーザーが同サイトのライブ番組に出演したことがあったため、番組担当者がこのユーザーに連絡をとり、問題になったツイートを番組中で読みながらこのユーザーのコメントを放送した。

 だが元のトラブルは双方のツイートをたどれば非がどちらにあるのか明らかだった上、侮辱した側の当事者を番組に招く形で一方的に発言を許したため、結果的に同サイトが侮辱を繰り返す形になった。このため、Twitter上などで同サイトに対する強い批判が相次いだ。

 メディアと報道倫理をめぐる議論も起きたが、同サイトが“報道メディアではなく、「場」の提供”というスタンスだったため、事件の当事者性を認識していないかのような担当者らの発言や対応がネット上の批判とかみ合わず、さらに批判を浴びる結果になっていた。

 同社がその後サイトで公表した謝罪文で、問題になった番組の配信終了と、番組のリニューアルを発表。これに対し、侮辱されたユーザーは一方的だとして批判していた。この謝罪文はその後撤回し、「情報を扱うサイトを運営するものとして、社会への責任や意義の追及を怠っていたことが根本の原因」と改めて謝罪。「『ケツダンポトフ』を運営していくことの意義を足元から見つめ直す」としてサイト運営を自粛していた。

 同社は代理人を介してユーザーと交渉しているが、現在も和解には至っていないという。

編集部追記

記事中で当初、と記述しましたが、事実と異なるものでした。お詫びして訂正いたします。


 サイト終了について、同社は「『無料で配信を請け負い、インターネットライブ動画に触れるきっかけにして頂く』『インターネットライブ動画という新しいツールで実験的なコンテンツ作りを試みる』という2つのコンセプト」を掲げてきたものの、それぞれが役割を終えたとしている。

 特に2つ目のコンセプトについては「インターネットライブ動画はいまや1メディアとして認知されており、実験的であっても多くの方々に影響を与えることを前提としたコンテンツ作りが求められています。当サイトでは失敗を含めてコンテンツとしてお届けして参りましたが、この試みも視聴者の方々のニーズに合わなくなってきていると感じております」という。

 3月の事件については「再発防止レポート」を公表。「情報発信メディアとしての自覚の欠如、トラブルを未然に防ぐことのできなかった認識の甘さに原因がある」として、メディアポリシーの作成や、スタッフ個人のTwitterアカウントの運用方法などについて定めている。

 過去のエントリーと動画アーカイブは残し、今後も公開するとしている。

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Twitter | 批判 | ダダ漏れ | ライブ中継


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