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災害の危機意識、日本よりも中国の方が高い ネットマイル調査

» 2011年05月31日 14時24分 公開
[伏見学,ITmedia]

 リサーチ会社のネットマイルは5月31日、日本と中国で実施した「防災対策と危機意識」に関する調査結果を発表した。日本人よりも中国人の方が防災に対する意識が高いことが分かった。

 同調査は、2011年5月13日から5月16日にかけて、インターネットのポイントサービス「ネットマイル」の会員300人および、中国のパネルパートナー「92dp.com」の会員300人に対して実施。ここ3年以内で中程度以上の自然災害を経験した人のうち、日本人は男性よりも女性、中国人は女性よりも男性において「防災意識がかなり高まった」と回答した。ここ1年以内の防災訓練経験については、日本人がわずか2割だったのに対し、中国人は6割近くに達した。男女比較でも年代比較でも日本人より中国人の防災訓練参加率が高く、中国人の災害に対する危機意識の高さがうかがえる。

 また、被災時に大切だと思ったものに関して、日本人は「冷静な判断や行動」「水」「食料」「国や自治体の迅速な対応」「情報」という順だったのに対し、中国人は「生命の安全」「家族」「国や自治体の迅速な対応」「冷静な判断や行動」「生きる気力」となった。日本人は「現実的で即物的なもの」、中国人は「精神的タフさ」を重要に感じることが分かった。

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