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UQ WiMAX、回線障害の詳細を報告 11月までに対応強化へ

» 2011年09月28日 16時09分 公開
[ITmedia]

 UQコミュニケーションズは9月28日、21日に発生した東日本全域でのサービス障害に関する原因と経過を明らかにした。11月上旬をめどにサービスの安定強化を図ると表明している。

 サービス障害は21日17時45分ごろに発生。翌22日13時ごろまでの約19時間15分にわたって東日本全域でUQ WiMAXのサービスが利用しづらい状況が続いた。KDDIの田中孝司社長は26日の会見で、「台風15号の接近でアクセスが通常の9倍に増大し、ネットワークが輻輳状態になったことで、システムがダウンした」と説明していた。

 UQコミュニケーションズによれば、アクセスの増加に伴い、アクセス系のセンター設備で大量のリトライ処理を繰り返すことによる異常な負荷が発生。同設備のシステムに内在するバグによってシステムが停止し、制御下にあった東日本全域の基地局が停波した。輻輳状況やバグによる影響から、システムを再起動しても再び停止する事態が繰り返し起きたという。

障害発生状況のイメージ

 このバグは障害解析の結果、判明したもので、同社は26日にシステム停止を回避するよう処置し、今後に同様の障害が発生することはないとしている。また、11月上旬をめどソフトウェアのバージョンアップを行って安定性の強化を図るほか、設備障害時の早期復旧のために立ち上げ手順の見直すという。

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