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国内IT市場予測、2011年はマイナス幅が縮小に IDC調査

» 2011年10月25日 14時26分 公開
[ITmedia]

 調査会社のIDC Japanは10月25日、国内製品別IT市場の2011年4〜6月期の実績および2015年までの予測を発表した。2011年は前年比1.6%減の12兆4797億円を見込むが、マイナス幅は2.4%減とした8月の予測から上方修正した。

 同社によると、IT市場を構成するITサービス、パッケージソフトウェア、ハードウェアの3市場について、東日本大震災の影響からITサービス市場では前年比2.1%減の4兆8368億円、パッケージソフトウェア市場では同6.5%減の2兆1493億円になると予測している。

 ハードウェア市場では、スマートフォンやタブレットの急速な普及、また、理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」に関する機器の出荷により、同1.0%増の5兆4936億円になるとした。特にスマートフォンは同34.5%増になるという。

 一方、2012年は復興需要や外需によるけん引が期待され、市場全体では2.8%増の12兆8307億円を見込む。特にスマートフォンでは17.6%増の1兆4013億円となるほか、ITサービス市場では、企業の事業継続計画/災害復旧に対する投資や、震災で延伸されていたシステム刷新案件の復活などによって4年ぶりにプラスに転じ、2.2%増の4兆9415億円になると予測している。

国内製品別IT市場の予測、2010年〜2012年(出典:IDC Japan、2010年は実績値、2011年〜2012年は予測)

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