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Adobe、ReaderとAcrobatの定例アップデートを公開

» 2012年01月11日 07時30分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Adobe Systemsは1月10日、予告通りにAdobe ReaderとAcrobatの定例セキュリティアップデートを公開し、複数の深刻な脆弱性に対処した。Windows、Mac向けともReader/Acrobat X(10.1.2)および9.5が最新版となる。

 同社のセキュリティ情報によると、今回のアップデートでは2011年12月に発覚した問題も含め、メモリ破損など複数の深刻な脆弱性に対処した。いずれも悪用されると攻撃者に任意のコードを実行され、システムを制御される恐れがある。12月の時点でWindows版を狙った標的型攻撃の発生も確認されている。

 脆弱性はAdobe Reader/Acrobat X(10.1.1)および10.xまでのバージョン(Windows/Mac向け)と、9.4.7までのバージョン(Windows向け)、9.4.6までのバージョン(Mac向け)に存在する。12月に公開されたWindows向けの臨時アップデート(バージョン9.xが対象)を適用済みのユーザーも、再度の更新が必要となる。

 Reader、Acrobatとも初期設定で定期的に自動更新をチェックする仕組みを実装している。手動で管理するには画面の「ヘルプ」メニューから「アップデートの有無をチェック」を選択して更新版を入手できる。

 次回定例セキュリティアップデートは米国時間の4月10日に公開予定。

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