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KLab、コンプガチャを全廃へ

» 2012年05月09日 16時48分 公開
[ITmedia]

 Klabは5月9日、同社が提供するソーシャルゲームで「コンプリートガチャ」(コンプガチャ)を5月31日に全て終了し、以後新たなコンプガチャを行わないことを決定したと発表した。

 消費者庁がコンプガチャを違法との判断を示唆している件について、同社は「現在のところ明確に違法だという判断は示されていないと認識して」いるが、「監督官庁から指導・要請される前に、業界側が自主的に規制することが望ましい」と判断し、自主的な停止を決定したという。

 同社は報酬アイテムの入手手段別で「コンプガチャ」と「テーマガチャ」という2種類のコンプガチャを提供しているが、実施中のガチャ企画の期間満了日である5月31日にその両方を停止するとしている。

 同社によると、コンプガチャの導入後は導入前と比較してガチャの売り上げが15%程度向上したという。したがって、コンプガチャの全廃でガチャの売り上げは15%程度落ち込むと見込まれるものの、「ソーシャル性やイベントなど本来のゲーム性の強化」により、ソーシャルゲーム事業全体の単月売上の下落影響は5%以下にとどまると見込んでいる。

 コンプガチャ以外の「通常のガチャ」は引き続き提供する。同社は今後「ごく一部の高額課金者に依存することのない、長期継続的に楽しんで頂けるゲームを目指す」としている。

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