インターネット上の不正コンテンツについてユーザーに警告する米Googleのセキュリティ対策機能「Safe Browsing」が提供開始から5年目を迎え、Googleがこの間に発見した不正サイトなどの統計を公表した。
Googleのブログによると、Safe Browsing APIはGoogleの検索結果や広告のほか、同社のWebブラウザChromeやMozillaのFirefox、AppleのSafariにも組み込まれ、6億人のユーザー保護に利用されている。
これによって発見されたマルウェア感染サイトやフィッシング詐欺サイトなどの不正サイトは1日当たり約9500件に上る。さらに、1日当たり約1200万〜1400万のGoogle検索結果に不正サイトについての警告が表示されているという。
フィッシング詐欺サイトの数は過去5年間で激増し、攻撃側の手口も高度化、巧妙化が進展。人気サイトやSNSに見せかけてユーザーをだまし、マルウェアに感染させようとする手口も横行しているという。
一方、マルウェアについては、正規のWebサイトが改ざんされてマルウェアが仕込まれるケースはピーク時の2009年に比べれば減ったものの、ユーザーがページを表示しただけで感染する危険なWebサイトも依然として多い。攻撃目的で開設されたWebサイトの件数は2011年から2012年にかけて再び増加している。
Googleはユーザーに対して改めて、警告を無視して危険なWebサイトを閲覧したりないこと、Chromeの警告ページでチェックボックスを選択してGoogleに情報を提供することなどを呼び掛けている。
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