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Dropboxからアドレス流出? スパム報告続出で調査に

» 2012年07月19日 07時30分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 クラウドストレージサービスのDropboxのユーザーから、同サービスに登録している電子メールアドレスあてにスパムメールが届くようになったとの報告が相次ぎ、アドレスが流出したのではないかとの懸念が浮上している。Dropboxもこの問題について調査に乗り出したことを明らかにした。

 Dropboxのユーザーフォーラムに「Dropboxからの電子メールアドレス流出」というスレッドを作成したユーザーは、「Dropbox専用に使っている電子メールアドレスあてにスパムメールが届いた」と書き込み、「ユーザーアカウント情報でセキュリティ問題が発生したのではないか」と推測した。

 これに対して、その他のユーザーからも過去2日間で同様の報告が相次ぎ、「(Dropboxの)データベースが何者かに不正アクセスされたのは99%確実」といった声もある。

 スパムを報告しているのはドイツ、オランダ、英国など欧州のユーザーが多数を占める。いずれも「Euro Dice」「EU Dice」というオンラインカジノの宣伝メールが届いているという。

 これについてDropboxの担当者はフォーラムに投稿を寄せ、社外の専門家にも依頼して調査を進めていることを明らかにした。「社内のセキュリティチームが対応に当たっている。徹底調査のために社外の専門家で構成するチームも組織した」と同社は報告。「これまでのところ、Dropboxアカウント上の不正行為に関する報告は受けていない。ユーザーの情報を守るために多数の予防策を講じた」としている。

 同社はまた、「dropbox.com」のWebサイトが米太平洋時間の18日正午すぎ、一時的な障害に見舞われたことも明らかにしたが、この障害は「偶発的」なものであり、「外部的要因やサードパーティーによって引き起こされたものではない」と強調している。

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