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Adobe、Flash PlayerとReader、Acrobatのアップデートを一斉公開

» 2013年01月09日 07時29分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Adobe Systemsは1月8日、Flash PlayerとReaderおよびAcrobatのセキュリティアップデートを全プラットフォーム向けに公開し、多数の深刻な脆弱性に対処した。

 Flash Playerでは任意のコード実行につながるバッファオーバーフローの脆弱性を修正した。特にWindows版では優先度を最高の「1」と位置付け、直ちにアップデートを適用するよう促している。

 脆弱性を修正したFlash Playerの最新バージョンはそれぞれ、1.5.502.146(WindowsとMac向け)、11.2.202.261(Linux向け)、11.1.115.36(Android 4.x向け)、11.1.111.31(Android 3.xと2.x向け)となる。

 また、Google ChromeではFlash Player 11.5.31.137が、MicrosoftのWindows 8向けInternet Explorer(IE)10ではFlash Player 11.3.378.5が、それぞれ自動的にインストールされる。WindowsとMac向けのAdobe AIRとAIR SDKは3.5.0.1060が最新バージョンとなる。

 一方、ReaderとAcrobatのアップデートはWindowsとMac、Linux向けに公開され、計26件の脆弱性を修正した。コード実行につながる解放後使用やオーバーフローなど深刻な問題が大部分を占め、攻撃者に悪用されればシステムを制御される恐れがある。

 WindowsとMac版では、最新バージョンのReader/Acrobat XI(11.0.1)でこれら問題を修正した。XIにアップデートできないユーザーのために、バージョンX(10.1.5)と9.5.3もリリースしている。また、Linux向けのReaderは9.5.3が最新バージョンとなる。

 特にWindows向けのReader/Acrobat 9.xは、攻撃に遭う危険性が高いことを示す優先度「1」のランク付けになっており、直ちにアップデートを適用する必要がある。

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