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Google独自のハッキングコンペ、「Chrome OS」を対象に3月開催

» 2013年01月31日 07時21分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Googleは、「Chrome OS」のセキュリティ破りの腕を競う独自のハッキングコンペ「Pwnium 3」を3月7日に開催すると発表した。これとは別に、米Hewlett−Packard(HP)傘下のTippingPointが主催するハッキングコンペ「Pwn2Own」にもスポンサーとして復帰している。

 Pwnium 3は、カナダのバンクーバーで開かれるセキュリティカンファレンス「CanSecWest」のイベントとして開催。2012年の大会ではWebブラウザの「Chrome」を対象としていたが、ChromeがPwn2Ownで扱われることから、今年は対象をChrome OSに切り替えた。

 賞金は2012年の100万ドルから一挙に増額し、総額300万ドルあまり($3.14159 million USD)を用意した。挑戦者は最新版のChrome OSを搭載したWi-Fiモデルの「Samsung Series 5 550 Chromebook」を使い、未知の脆弱性を突いたセキュリティ破りに挑む。成功すれば、レベルに応じて11万〜15万ドルが贈呈される。

 一方、TippingPoint主催のPwn2Ownは、やはりCanSecWestのイベントとして3月6日〜8日に開かれる。2012年の大会は、脆弱性情報開示の条件などをめぐって折り合わず、スポンサーを降板したGoogleだが、今年は新しい規定に基づいて部分スポンサーとして復帰、賞金の一部を負担する。

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