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英ロイヤルベビーに便乗の迷惑メール見つかる、マルウェアに感染の恐れも

» 2013年07月25日 07時39分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 英ウィリアム王子とキャサリン妃の第一子誕生のニュースに便乗したスパムメールが大量に出回り、ユーザーをマルウェアに感染させようとする手口も見つかっているという。ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labが7月24日、ニュースサービス「threatpost」などで伝えた。

 それによると、Kaspersky Labのスパムトラップが傍受した「The Royal Baby: Live updates」というメールには、「Watch the hospital-cam」(病院のカメラを見よう)というリンクが張ってあった。

 このメール自体は、リンク先のページに仕込まれていた不正なコードが既に削除されたとみられ、マルウェア感染ページに直接つながってはいなかった。しかし、さらに調べたところ、さまざまな脆弱性を突いてマルウェアに感染させるツールとして悪名高い「Blackhole Exploit Kit」を仕込んだページを発見。攻撃者はスパムメールからこのページにユーザーを誘導して、マルウェアに感染させようとしていたとみられる。

 この手のスパムメールはケイト妃が出産のために入院して以来の数日間で、世界中で大量に出回っているという。いずれもロイヤルベビーに関する最新情報を生中継するという触れ込みで、リンクをクリックするよう仕向ける内容。

 こうしたメールは今後も出回ることが予想される。ユーザーは身に覚えのないメールのリンクを不用意にクリックしたりしないよう、注意が必要だ。

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