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2015年04月27日 11時00分 UPDATE

教えて! 絵師さん:光あふれる温かい世界を あんべよしろうさん

ゲームや書籍のイラストを手がけるあんべよしろうさん。ファンタジーの世界もレトロな雰囲気も、光の表現に思わず見入ってしまいます。

[山崎春奈,ITmedia]
photo COME IN WE ARE OPEN

クリエイター:あんべ よしろう

Webサイト:ambe -Yoshiro Ambe Illustrations-

pixiv:あんべよしろう/Twitter:@y_ambe

 物心ついた時からお絵かきが好きでした。幼稚園の「運動会のしおり」に絵を使ってもらえたことが原体験となり、その後の興味を決定付けた気がします。小中高とノートに落書きや模写をし続けていましたが、美術部や絵画教室には所属せず、漫画の影響で入った体操部で跳ねたり回ったりしていました。絵を作品としてきちんと仕上げるようになったのは専門学校に入ってからだったと思います。

 当時はイラストレーターを広告業界の職業と認識していたので、自分の描くような絵を仕事にできるのは漫画家くらいだと思い、卒業後は漫画家さんの元でアシスタントとして働きながら漫画を描いていました。しかし、絵の練習ばかりで物語を作る訓練をしていなかったんですね。早く絵が描きたいのにその段階まで全然たどりつかないし、ようやく仕上げた作品を持ち込んでも「絵は描けているけど話が物足りないね」という意見ばかりで……。自分がやりたいのは漫画ではなくイラストなのでは、ということに5年もかかって気付きました。

 イラストに路線変更してからは、雑誌のコンテストの小さな賞やpixiv年鑑への掲載をきっかけに、3年ほど前から少しずつお仕事をいただけるようになりました。現在はフリーのイラストレーターとして、ゲームや書籍などでイラストを描いています。回り道にはなりましたが、漫画の現場で教わった創作に対する考え方は、今の自分に大きな影響を与えていると思います。

 基本的に毎日、昼ごろから夜中まで描いています。休みは特に決めていませんが、午前中はゆったり過ごしているのと、仕事の合間に人と会ったり家族と出かけたりして気分を切り替えています。好きなことを仕事にしているので日々楽しく過ごせています。もちろん大変なこともありますが、「好きでやってることだしな」と前向きになれている気がします。

 制作に使用しているのはPC(Windows)と「Cintiq 24HD」。ほとんどの場合、ラフから仕上げまでPhotoshop 1本で進めています。液晶ペンタブレットを使用し始めてから、それまで作業化しかけていたデジタルでの作画が「お絵かき」の感覚に近づきました。最近は試験的にCLIP STUDIO PAINTを用いることもあります。

 絵柄そのものに対するこだわりはあまり強くない方だと思いますが、柔らかさや温もりを感じられるような絵作りを心がけています。見た時にほっと一息つけるような作品といいますか。キャラクター単体だけでなく場面や空間の雰囲気を含めて描きたいので、ライティングやレンズの仕組みをもっと勉強する必要性を感じています。

 作家としては、ノーマン・ロックウェルとフランス・ハルスが好きで、画集をよく見ています。鶴田謙二さんの描かれる作品もとても魅力的ですね。情景を切り取ったような画面構成や、いきいきとした表情の描き方に影響を受けていると思います。

教えて! 自慢の1枚

COME IN WE ARE OPEN

 今年の年賀状に使用したイラストです。木の素材感やレトロチックなモチーフが好きなので、地味な画面ではありますが描きたいものを描くことができて気に入っています。

この世界で…

photo この世界で…

 お仕事で描いたイラストです。光の表現を意識し始めたころの作品で、わりと上手くできたかなと思っています。

今日はもう寝る時間

photo 今日はもう寝る時間

 ノートに何気なく描いた落書きを仕上げた作品でしたが、ネット上で多くの方に見ていただきました。お仕事につながるきっかけになった作品の1つだと思っています。

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