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2016年01月18日 11時00分 UPDATE

スタンプクリエイターズ・ファイル:LINEスタンプで伝える方言の魅力、地域の魅力 活躍広げる「仙台弁こけし」

キュートなイラストと愛嬌のある仙台弁の「仙台弁こけし」。LINEスタンプとして生まれたキャラクターは、河北新報PR大使、コラボグッズ展開など活躍の場を広げています。

[山崎春奈,ITmedia]
photo クリックで販売ページヘ

クリエイターファイル vol.32

クリエイター:ジュゴ

Webサイト:仙台弁こけし 公式サイト

Twitter:@jugokeshi

 絵を描くのが好きだったので、自分でもスタンプを作ってみようと思い立ったのがスタートでした。普段から家族の日常会話で使うなまりが面白いと感じていたので、作るなら仙台弁のスタンプだと思いました。

 誰に仙台弁をしゃべらせたら面白いかと考えた時に、東北の伝統工芸品でもあり、身近で素朴なこけしにしゃべらせたら、案外ハマるのではないかと「仙台弁こけし」が誕生しました。コンセプトは「いぎなしなまっているこけし」。「いぎなし」は仙台弁で「とても」という意味です。方言のアイデアは一緒に住んでいるおばあちゃんからもらっています。「歩く仙台弁辞典」として、時にメモをとりながら、おばあちゃんが繰り出す仙台弁にいつも聞き耳を立てています。

 今「こけし」は第3次ブームと言われていますし、私自身こけしのイベントに参加するくらいこけしが好きなので、描いていてとても楽しいです。伝統工芸品のこけしは微笑んでいるのが基本的な表情ですが、方言の微妙なニュアンスを伝えるために、あえて喜怒哀楽豊かにさまざまな表情を描いています。

 仙台弁こけしのWebサイトにスタンプの方言解説があるのですが、これはLINEスタンプユーザーの声を受けて始めたものです。スタンプを発売した当初は、方言スタンプなだけに宮城県のユーザーを想定していたのですが、うれしいことに県外の方にも使っていただき、Twitterでスタンプの方言の意味を聞かれることが多くなり……。

photo 充実の方言解説

 宮城でも若い方は方言がわからない人もいますし、一口に仙台弁といっても県南と県北ではなまりも違ってきます。方言解説をみれば、スタンプがどのようなシチュエーションで使うのかわかるようになっています。

 もちろんスタンプの意味がわからなくても、仙台弁こけしの表情などで判断してどんどん使ってくださって構わないのですが(笑)方言を使う人がだんだん減っていっていると感じるので、年配の方たちばかりでなく、若い方たちも積極的に方言を使ってほしいと思っています。……とはいっても、なかなか人前で話すのは恥ずかしいかもしれないので、せめてLINEの会話上では仙台弁こけしスタンプを使って、思う存分なまってほしいですね。

 2014年の12月にスタンプを公開し、スタンプの宣伝をするためにTwitterをはじめました。仙台弁こけしのイラスト付きの仙台弁で毎日つぶやいているうちに、だんだんとフォロワーさん同士でも仙台弁を教え合ったり、「○○県ではこういうんだよ」とその地方の方言を教えてくださったり、楽しい交流が広がっていきました。

 その後、フォロワーでもあったシンガーソングライターやなせななさんの目に留まり、ラジオで仙台弁こけしのご紹介をしていただきました。15年の夏には宮城の地元紙である河北新報PR大使に任命していただき、河北新報が毎月発行するミニコミ紙のメインキャラクターを務めています。

 16年の春からは宮城県警察官の募集ポスターに登場する予定です。仙台弁こけしが巡査(ずんさ)になって、宮城県警察官の募集を呼びかけます。

 最近は、より仙台弁をわかりやすく伝えたい、また宮城の魅力を全国に伝えたいという想いから4コマ漫画にも力を入れています。登場人物が全員こけしでシュールなオチがついています。不定期ですがTwitterとWebサイトに連載をしています。

 コラボグッズ展開にもつながりました。「こけしのしまぬき」ではトートバッグを、「玩愚庵こけし屋」と「メリーメリークリスマスランドdia」では缶バッジを販売中です。その他のグッズは仙台弁こけしの公式サイトでも通販しています。

 ――このように、スタンプとして生まれた仙台弁こけしが様々な広がりをみせており、作者である私もびっくりです(笑)。最初からこのような展開を予想していたわけではなく、TwitterのフォロワーさんやLINEスタンプユーザーさんとのやりとりの中で仙台弁こけしが進化していったように思います。

 「宮城出身で今は県外に住んでいる人に仙台弁こけしスタンプを送ると喜ばれる」という声や「亡くなったおじいちゃん、おばあちゃんを思い出す」「仙台弁に癒される」「伝統工芸のこけしに興味を持つようになった」などなどたくさんの反響をいただいています。仙台弁こけしを通して、さまざまな世代や地域のコミュニケーションのかけ橋になれたらと思っています。

 現在第8弾「冬編」まで出していますが、まだまだ登場していない仙台弁がたくさんあるので、これからも息長く仙台弁こけしスタンプを作っていきたいです。動くスタンプやしゃべるスタンプが解禁されたら、ぜひ仙台弁こけしでも作ってみたいです。キャラクターとしての世界観も広がりますし、方言のイントネーションを伝えられたら、仙台弁がより身近でわかりやすくなると思います。

お気に入りはコレ!

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 第3弾スタンプ「仙台弁こけし ライフ」の「今おきたっちゃ」です。遅刻してしまったかもしれない緊迫感をこけしのくわっと見開いた目が表現しています。仙台弁こけしシリーズの中でも特にインパクトがあると思います。

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