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冬に失敗しがちなスマホの指紋認証 対策はどうする?明日から使えるITトリビア

» 2018年01月16日 12時55分 公開
[村上万純ITmedia]

 2017年秋に指紋認証付きのスマートフォン「HUAWEI nova lite」に機種変更しました。iPhone 5s以降のユーザーにはおなじみの「Touch ID」ですが、これまで4桁のパスコードを入力していたので一瞬でロック解除できるのは非常に便利です。

指紋 iPhoneの指紋認証

 しかし、冬になると様子は一変。指紋認証に失敗することが増えました。指の乾燥が主な原因で、指紋認証を数回試す→失敗→8桁のパスコードを入力するという流れがなかなかストレスになっています。

 指紋が認識されない原因は、指が水や汗でぬれている、センサー部が汚れている、指の位置や角度の微妙なズレ、などいくつかありますが、指の乾燥は対策しにくく、ハンドクリームを塗ると今度は油脂で認識しないこともあります。

 また、冬場は手袋をするので外出時のスマホ操作は何かと不便です。指先に導電糸などの特殊な素材を使用した「スマホ対応手袋」を使えばタッチ操作はできるものの、指紋認証は利用できません。

 「iPhone X」に搭載した顔認証の「Face ID」もマスクでは認証しにくいこともあり、「冬は生体認証を使うのに不便な季節」といえるかもしれません。

手袋 スマホ操作に対応するユニクロの「ヒートテックグローブ」

どう対策する?

 しかし、毎回8桁のパスコードを入力するのは煩わしいもの。冬場の指紋認証対策について考えてみたいと思います。

 例えば、手袋を着けたまま指紋認証を使う方法。手袋ブランド「EVOLG」を展開するエーチームデザイン(埼玉県さいたま市)は、疑似指紋「Diper ID」を利用した手袋を発売。3万パターン以上あるという疑似的な文様をiPhoneやiPadのTouch IDをはじめとする指紋認証センサーに登録できます(一部Android端末を除く)。

手袋 疑似指紋を使った手袋ブランド「EVOLG」(公式サイトより)

 このDiper IDは、シールとしても東急ハンズやロフトなどで販売されていて、自分が普段使っている手袋の指先に貼ることもできます。外出中に寒くて手袋を外したくないときなどは重宝しますが、「シールを剥がす場合に手袋が破れる恐れがある」「手袋とスマホを置いておくと誰かにロック解除される可能性がある」「iPhone向けなのでAndroid端末ではあまり認識しない」といった懸念もあります。また、素手に比べるとやはりタッチ感度は落ちてしまいます。反応が鈍いときは指紋を登録し直したり、登録する指を追加したりするのも手です。

疑似指紋 シールとして手持ちの手袋に貼れる

 寒い冬を過ぎても、今度は花粉の季節がやってきます。年間を通して花粉が飛散する関東。顔認証については年間を通して悩ましい日が続くのかもしれません。

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