高さ8.5メートル! 人が操縦する“すり足二足歩行”ロボ「モノノフ」見参
全高約8.5メートル、体重約7.3トン――鎧(よろい)武者の兜(かぶと)を思わせる巨大ロボット「LW-MONONOFU」(モノノフ)が誕生した。開発したのは農業機械やアミューズメントロボットの開発、製造を手掛ける榊原機械(群馬県榛東村)。13年前の2005年、人が乗り込む巨大ロボット「LAND WARKER 01」(ランドウォーカー)を作って話題になった会社だ。
LW-MONONOFUは、LAND WALKER 01の進化形「弐式」という位置付け。コックピットに人が乗り込んで操縦する巨大ロボットで、足が地面から離れない「すり足二足歩行」で移動し、腰や腕などの関節も油圧制御で自在に動く。右手は大きなクッションボールを打ち出す空気銃で“武装”した。
「パイロットはモニターで外の様子を確認しながら、ロボットを自在に操作し、空気銃を発射できます」と話すのは、榊原機械でLAND WALKERシリーズの開発と製造を担当する南雲正章氏。05年に「自分が乗ってみたかったから」という理由でLAND WARKER 01を作り上げた本人だ。
南雲氏によると、時代とともにロボットの設計は変わったという。例えば動力はガソリンエンジンから電動モーターに変更。「ガソリンエンジンは燃料の取り扱いが難しく、また(他の同社製ロボットを)屋内で動かす機会もあり、排気ガスの出ないモーターに変更しました」(南雲氏)。また子どもやその親を対象としたアミューズメントロボットの場合、ガソリンエンジンに対する風当たりがきつくなっているという。
7.3トンもの巨体を動かすため、LW-MONONOFUにはAC/DCそれぞれのモーターを複数搭載した。基本的には単相200ボルトの電源をケーブルで供給しながら動くという、汎用人型決戦兵器のような仕様だ。内部電源(バッテリー)も搭載は可能で、ケーブルがなくても動けるものの、現在のバッテリー容量では数分が活動限界。「すり足二足歩行は1歩進むのに時間がかかるので、(バッテリーでは)数歩しか動けないと思います」(南雲氏)
搭乗者をコックピットに運ぶリフトもロボット本体に備えた。「外付けの階段などを使う方法もありますが、ロボットが動く時にじゃまになるため、撤去する作業をする人が必要になります。1人で完結できるリフトが必要でした」(南雲氏)。必要に迫られて作ったリフトだったが、結果的にアニメに出てきそうな搭乗シーンを演出できた。
榊原機械は、これまでに作ったエンターテインメントロボットと同様、LW-MONONOFUのレンタル事業を展開する計画だ。ただし、巨大なロボットは輸送時に分解する必要がありコストと時間がかかり過ぎる。このため当面は社内の保管場所でレンタルするプランのみになるという。料金は応相談。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
“自動で耳コピ”アプリ、ヤマハが無料公開 音源読み込み→3分でピアノ譜に
-
2
「悪用されそう」─―メルカリ「限定公開」機能、SNSで物議 同社に対策を聞いた
-
3
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
4
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
5
「GPT Astraでゲーム開発=ほぼソシャゲ」説を唱えたい 非エンジニアの挑戦は、廃課金への道か
-
6
「AIで効率化しても仕事が増えるだけ」──月○時間浮かせても報告しない社員たち 広がる“AI版静かな退職”
-
7
トランプ政権のサックス氏、AI「ペース調整」論に苦言 「規制がなければできないふりをやめろ」
-
8
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
9
レベルファイブ発表会のAI演出が物議 「不自然」「内容よりAIが気になる」 日野社長「派手にしたかった」
-
10
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR