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VRゴーグル着けてロードバイクで走り抜けるGoogleストリートビューの風景 しまなみ海道からアビーロードまでCloseBox(3/5 ページ)

» 2021年09月14日 08時00分 公開
[松尾公也ITmedia]

 おかしなところにも遭遇する。横に建造物や別のクルマがあると、通り過ぎるときに変形していくのである。もともとはただの360度画像であるGoogleストリートビューを無理やり3Dにマッピングしているので、破綻が避けられないのだろう。

 それでも、遠景や路面はリアルで、こちらのスピードに合わせて後方に消えていく。遠くを見ながら走る分には問題ないねえと、全長4kmの橋を渡っていく。

photo 来島海峡大橋
photo こちらが超光速で走っているかのように変形するクルマ

 だが、橋を渡り切るのが精いっぱいだった。Zwiftでは30km以上走ったことがあるので4kmくらいは大したことないのだが、何しろ暑い。Oculus Quest 2のゴーグルの中が蒸れてしまうのである。Zwiftのときと違い、目の周りにたまった汗をタオルで拭くこともできない。

 このときは扇風機を稼働させていなかったが、Zwiftのときよりも強力なモードにしておけばゴーグル蒸し風呂問題はなんとかなるかもしれない。

 もっとも、しまなみ海道のような有名なコースは、リアルタイムで走りながら記録したYouTube動画がたくさん公開されているので、それをハンドルの前に置いた大型ディスプレイで流しながら走ったほうが現実的かもしれない。そういえば、自転車展示会のサイクルモードでしまなみ海道のビデオを見ながらインドアバイクで走るデモを試したことがあった。

 ただ、VZfitが本領を発揮するのはこういう“誰もが走りたがる場所”ではないはずだ。とにかく自分が行きたい、走りたいという場所を走るのが一番だ。じゃあ自分でコースを作ろうじゃないか。

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