掃除ロボット「ルンバ」を製造・販売するアイロボットジャパン(東京都千代田区)は6月8日、小中学生向けのプログラミング教材「ルンバ エンジニアリングコース」を自社サイトで無料公開した。プログラミングロボット「Root」(別売)による授業に活用できる。
アイロボットジャパンが呼び掛け、米iRobot本社と共同で開発した学習メソッド。21年に発売したプログラミングロボット「Root」がルンバに似ている特徴を生かし、ルンバが掃除中に壁にぶつかり方向転換する仕組みを再現するなど45個のコンテンツを用意した。
専用アプリ「iRobot Coding」はWebブラウザやスマートフォンで動作。画面上で命令文を記したブロックを組み合わせる簡易的なプログラミングから本格的なコード記述まで対応する。アイロボット社員によるレッスンムービーも提供する。
アイロボット新規事業開発室の竹迫大佑さんは「プログラミング授業の課題は、プログラムが実生活にどう関わるのか(子どもたちに)分かりにくいところ。身近にあるお掃除ロボットを教材にすることで親しみやすい授業になる」としている。
併せてアイロボットジャパンは日本未発売のプログラミングロボット「Create 3」とRoot 6台をセットにして教育機関向けに貸し出しを行うと発表した。レンタル費用や送料は無料。「iRobot Education」のWebサイトで詳細を公開する。
iRobotはコリン・アングルCEOが旗振り役となり、2009年からSTEM教育に力を入れてきた。日本でも18年からボランティア社員がルンバの実機を使ったプログラミング教室を各地で行っており、コロナ禍での中断を経て7月に再開する予定だという。
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