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» 2012年04月13日 17時20分 UPDATE

LED照明:LED照明の導入効果と注意点 第1回 「消費電力量」 (1/2)

夏を前にして、節電計画を担当する人の悩みは深いのではないだろうか。企業の節電対策の1つとして重要性が高まっているLED照明への切り替えをテーマに、効果的な導入方法を4回に分けて解説する。

[笹田仁,スマートジャパン]

第2回:「コスト」

第3回:「機器選定と導入」

第4回:「運用」

 電気代が上がり、夏のピーク時の電力供給量にも不安が残る現在、多くの企業にとって電力消費量の削減が大きな課題となっている。夏が来るまでの限られた時間の中で、有効な対策を立てて実行に移さなければならない状況にある。

 数ある節電対策の中でも、LED照明の導入は、コストに比べて大きな効果が期待できると言われている。実際のところは、どうなのだろうか。電力消費量を削減するうえで注意すべきポイントは何か、果たしてコストはどのくらいかかるのか、実例を交えながら詳しく見ていこう。

照明は空調に次いで大きな電力を消費する

 オフィスでは朝から夜まで、操業時間中は常に照明を点灯している。その結果、オフィスで使用している機器の中でも、照明が消費する電力量は大きな比率を占める。

 図1は夏と冬、それぞれのピーク時間帯に、一般的なオフィスが消費する電力量を機器ごとの割合で示したものだ(資源エネルギー庁による調査結果)。照明が占める割合は、夏なら24%、冬は33%にもなる。この割合を減らしていかないと、オフィス全体で消費する電力量を大幅に削減することは難しい。

peak 図1 一般的なオフィスが消費する電力量を機器別にまとめたもの。左が夏のピーク時、右が冬のピーク時のデータ

 一般のオフィスでは、照明に直管形の蛍光灯を使用していることが多い(図2)。特に、「40形」と呼ぶ、長さが約1200mmのものが主流だ。40形蛍光灯の消費電力は約40W。LED照明を企業向けに販売している大塚商会によると、40形の蛍光灯をLED照明に交換することで、消費電力量を45%程度削減できるという。

fluorescent light 図2 現在広く普及している直管形の蛍光灯

 照明器具メーカー各社は、直管型蛍光灯からの入れ替えを狙って、直管形LED照明を発売している。形も長さも従来の直管形蛍光灯とほぼ同じものだ。直管型蛍光灯を利用しているオフィスならば、直管形LED照明を選択するのが安全策と言える。入れ替え工事が比較的簡単に済むからである。

 ただし、消費電力量の削減効果は、現在使用している蛍光灯の種類によって大きく変わってくる。蛍光灯には「グロー型(スタータ型)」、「ラピッドスタート型」、「Hf型(インバータ型)」の3種類がある。このうち、Hf型はLED照明と比較しても電力消費量はさほど変わらない。LED照明の導入を検討する前に、使用中の照明がHf型の蛍光灯であるかどうかを、まず確認する必要がある。

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