夏の節電対策として昼間にエアコンの設定温度を高くすることは、いまや常識になっている。今年の夏も“我慢の節電”は避けられないが、来客時には何とかしたいところだ。30度の空気を24.8度に変える涼風機が発売された。消費電力は280Wと家庭用の小型エアコンよりも小さい。
換気装置メーカーの鎌倉製作所が、水と電気を組み合わせた涼風機で低消費電力タイプの「アクアクールキュービー」を発売した(図1)。
消費電力は家庭用の小型エアコンよりも小さい280Wで、1日9時間の運転で約50円の電気代+水道代で済むという。
アクアクールが涼風を作り出す仕組みは、特殊な冷却フィルタを水の膜で覆い、そこに空気を通すことで熱が奪われて空気が冷える、というものである。エアコンのようにコンプレッサ(圧縮機)を使わないため、消費電力を小さく抑えることができる。
風量は最大で1分あたり100立方メートルと多く、ビルやホテルのエントランス、商業施設など、広い空間で使うのに適している。
価格は約9万円で、直販か商社経由で販売する。
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