太陽光発電に最適な場所として工場や倉庫の屋根が脚光を浴びている。大手の製造業や流通業が相次いで太陽光パネルの設置に動き始めた。住宅メーカー大手のエス・バイ・エルは2か所の自社工場の屋根を利用した発電事業により、年間で1億2000万円の収入を目指す。
エス・バイ・エルは自社で保有する2つの工場に太陽光パネルを設置する。茨城県にある「つくば工場」と山口県にある「山口工場」の屋根を活用して、合計で2.95MWの発電を2013年3月から開始する計画だ(図1)。
2つの工場が発電する電力量は年間で約290万kWhにのぼり、固定価格買取制度を利用すると約1億2000万円の収入を得ることができる。発電した電力は全量を電力会社などの電気事業者に販売する。
両工場とも2013年2月までに太陽光パネルの設置を完了する予定で、設備投資額は8億5000万円を見込んでいる。工場の屋根を利用すれば土地代が不要になるため、運用費を除くと7年で投資を回収できることになる。
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