ハンファ・ジャパンは、後方に反射板を設置した太陽光発電パネルを公開した。反射板に当たった太陽光を、その後方に並んでいる太陽光発電パネルに当てて発電量を増大させることを狙ったものだ。
ハンファ・ジャパンが公開したのは三角形のフレームで太陽光発電パネルと反射板を固定したもの。一方には太陽光発電パネルが付いており、反対側には反射板が付いている(図1)。
この反射板は光を受けて後方に反射する(図2)。図1で示したものを縦に並べれば、反射板が反射した光は反射板の後方にある太陽光発電パネルに当たる。このパネルは日光を直接浴びるだけでなく、反射板からの光も受けるので発電量向上が見込めるのだ。
この反射板には特殊なフィルムが貼り付けてあり、太陽光発電パネルが発電に必要とする波長の光だけを反射し、パネルの温度を上げる赤外線などは反射しない。光を多く集めて発電量を増やすだけでなく、発電量低下につながる太陽光発電パネルの温度上昇も抑える仕組みだ。このパネルを縦横に並べると図3のようになる。
ハンファ・ジャパンによると、このパネルと反射板を使うことで、発電量をおよそ3割引き上げることができるという。財団法人 電気安全環境研究所が定める、太陽光発電パネル性能、信頼性、安全性を基準を満たしていることを示す「JETPVm認証」を取得次第、2013年には発売することを予定している。
この製品は12月7日まで幕張メッセで開催している「PVJapan 2012」で見ることができる。
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