低価格なシステムが有利、2012年度の住宅向け太陽光発電補助金制度の概要が明らかに補助金

2011年度に続き、2012年度も住宅用太陽光発電導入に対する補助金制度が利用できる。2012年度は、補助の条件を変更した。その結果、低価格なシステムが有利になった。

» 2012年04月06日 18時36分 公開
[笹田仁,スマートジャパン]

 太陽光発電普及拡大センター(J-PEC)は、2012年度の「住宅用太陽光発電導入支援対策補助事業」補助金の補助金額と条件を明らかにした。申し込みは4月下旬から始める。締め切りは2013年3月下旬の予定。

 2011年度は、同事業による補助金は48,000円で、発電量1kw当たり60万円以下のシステムを対象としていたが、2012年度は補助対象のシステムを2種類に分け、低価格なシステムへの補助金額を高めに設定した。

 補助金の条件と額は次の通り。1kw当たりの価格が55万円以下の製品には、1kw当たり30,000円。1kw当たりの価格が47.5万円以下の製品には、1kw当たり35,000円。1kw当たりの価格は、機器の価格を機器の公称最大出力で除算したものとする。低価格なシステムへの補助金を高めに設定することで、太陽光発電システムの低価格化が進む可能性がある。

 太陽光発電パネルの変換効率の基準も設けている。シリコン単結晶系の製品は16.0%以上。シリコン多結晶系の製品は15.0%以上。シリコン薄膜系の製品は8.5%以上。化合物系の製品は12.0%以上。補助金を申請するには、以上の値を満たしていなければならない。

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