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» 2013年03月06日 15時00分 UPDATE

電気自動車:航続距離を300kmに延ばすMiEV、バッテリーを28kWhに増強

トヨタが超小型のコンセプトカーを発表したのに対して、三菱は電気自動車の課題である航続距離を一挙に300キロメートルまで延ばせるMiEVで勝負する。ジュネーブの国際モーターショーに出展した新しいコンセプトカーは5人乗りの普通車で、注目のワイヤレス充電装置も備えている。

[石田雅也,スマートジャパン]
mitsubishi_camiev.jpg 図1 「MITSUBISHI Concept CA-MiEV」。出典:三菱自動車

 市販の電気自動車で先行している三菱自動車が3月5日から開催されているジュネーブの国際モーターショーにコンセプトカーの「MITSUBISHI Concept CA-MiEV(シーエーミーブ)」を出展した(図1)。最大の特徴は航続距離を300キロメートルまで延ばせることで、ボディーの軽量化に加えて、バッテリー容量を拡大するなど電動性能も強化した仕様になっている。

 国内で市販されている電気自動車の中では日産の新型リーフの航続距離が最も長くて228キロメートル。三菱のCA-MiEVはこれを大きく上回る。航続距離に影響するバッテリーの容量はリーフの24kWhよりも大きい28kWhに設定した。同社の市販車「i-MiEV」の航続距離は180キロメートル、バッテリー容量は16kWhであり、CA-MiEVはi-MiEVよりも上のクラスを想定している。

 CA-MiEVには注目すべき新技術も盛り込んだ。モーター/インバーター/充電器を一体化した新開発のユニットによって電気の損失を抑えるほか、エネルギー回収効率を向上させた「フル協調回生ブレーキ」を装備する。

wireless_ihi.jpg 図2 WiTricity社のワイヤレス充電装置を搭載したIHIの試験車。出典:IHI

 さらにケーブルが不要な非接触型の電力供給を可能にするワイヤレス充電装置も搭載している。米WiTricity社が開発した磁気共鳴方式によるもので(図2)、地面に設置した送電装置から自動車の下部にある受電装置に無線で電力を供給できる技術である。三菱自動車は国内でIHIと共同でワイヤレス充電装置の実用化を進めている。

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