オランダの街並みを再現したテーマパークとして有名な「ハウステンボス」の運営会社が近隣の所有地でメガソーラーを運転開始した。もともと駐車場があった敷地に2.1MW(メガワット)の太陽光発電設備を建設したもので、5億円の事業費で年間8000万円の売電収入を見込む。
長崎県の佐世保市にある「ハウステンボス」では以前から再生可能エネルギーの導入を進めていて、施設内で「長崎次世代エネルギーパーク」を運営している。合計10カ所に7000枚の太陽光パネルを設置して900kWの電力を供給することができる。新たに同じ佐世保市内で所有する駐車場の跡地にメガソーラーを建設して、8月10日から運転を開始した(図1)。
メガソーラーの名称は「ハウステンボス東明太陽光発電所」で、テーマパークから北西に約2キロメートル離れた場所にある。2万7000平方メートルの敷地に、8400枚の太陽光パネルを10度の角度で設置した(図2)。
採用したパネルは単結晶型のモジュールで、1枚あたりの最大出力は250Wである。8400枚で全体の発電能力は2.1MW(メガワット)になる。電力を変換して送電するためのパワーコンディショナーは容量500kWの製品を3台設置した。
年間の発電量は230万kWhを想定している(設備利用率は12.5%)。一般家庭で600世帯分の電力使用量に相当する。発電した電力は全量を九州電力に売電して、年間に8000万円の収入を得る見込みだ。メガソーラーの総事業費は約5億円であり、6年程度で回収する計画である。
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