太陽光とバイオマスの発電設備が急増、わずか2か月で前年度を上回る法制度・規制

固定価格買取制度の認定設備に関する最新データが3カ月ぶりに発表された。2013年度に入ってからも太陽光発電が非住宅用で拡大しているほか、バイオマス発電が4月と5月の2カ月間で急増。他の再生可能エネルギーを含めて運転を開始した発電設備の規模は早くも前年度の6割に達した。

» 2013年08月20日 17時11分 公開
[石田雅也,スマートジャパン]

 資源エネルギー庁が発表した2013年5月末時点の発電設備の導入状況によると、非住宅用の太陽光発電は4月と5月の2カ月間に合計96.1万kWが運転を開始した(図1)。2012年度が年間に70.6万kWだったことから、すでに前年度の合計を上回った。一方で住宅用の太陽光発電は前年度並みの導入状況で推移している。

図1 再生可能エネルギー発電設備の導入状況(2013年5月末)。出典:資源エネルギー庁

 非住宅用の太陽光発電の内訳を見ると、1MW(1000kW)以上のメガソーラーが25.2万kWに対して、1MW以下のミドルソーラーが70.9万kWを占めている。規模が小さめのミドルソーラーが着実に稼働を開始する一方で、メガソーラーの大半は運転開始に時間がかかっている。

 このほかバイオマス発電も2013年度に入ってから急速に伸びている。4月と5月だけで3.8万kWが運転を開始したほか、運転を開始していない設備を含めると約10倍の38.7万kWが認定を受けた。バイオマス発電も規模の大きい設備が多く、メガソーラーと同様に運転開始までに時間がかかるが、2013年度中の導入量が前年度を大幅に上回ることは確実な状況だ。

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