メガソーラーの設計・調達・建設を柱に、日立造船が瀬戸内海で2カ所を担う自然エネルギー

日立造船は広島県尾道市の因島でメガソーラーのEPC(設計・調達・建設)に取り組んでいる。2013年9月に出力1.5MWの発電所が完成、同月、出力1MWの発電所の建設を開始する。

» 2013年09月12日 07時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]

 日立造船はメガソーラーのEPC(設計・調達・建設)事業に注力している。中期経営計画の中核となる長期ビジョン「Hitz 2016 Vision」では2016年度の事業の在り方を定めており、今後伸ばしていく事業ドメインを2つ選んでいる。そのうち1つがグリーンエネルギー(再生可能エネルギー)だ。メガソーラー関連でも拡大を図ろうとしている。

 同社や関連会社は、瀬戸内海に造船関連の工場を設けており、メガソーラーに適した遊休地がある。そこで、2013年6月には自社の因島工場(広島県尾道市因島土生町)に隣接する遊休地約2万8000m2(同市因島三庄町)を選び、メガソーラーの建設を開始した。まずは自社案件でEPCとして動いた。

 約4億6000万円を投じ、太陽電池モジュール約1万枚を設置。出力1.5MW、年間予想発電量171万8000kWhの「因島メガソーラー」(図1)が2013年9月に完成した。固定価格買取制度(FIT)による中国電力への送電を開始しており、2033年8月末まで20年間の運転を予定する。

図1 因島メガソーラーの外観。出典:日立造船

 2013年9月下旬には関連会社である内海造船の旧田熊工場跡地(広島県尾道市因島田熊町)にEPCとして関与する。内海造船は約4億8000万円を投じて、約2万1000m2の土地にメガソーラーを立ち上げる。メガソーラーの出力は1.2MW(直流、交流出力は1MW)、年間予想発電量として約131万7000kWhを見込む。

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