瀬戸内はメガソーラーの好立地、因島の2カ所に相次いで建設自然エネルギー

明治時代からの造船の歴史が残る瀬戸内海の因島。造船業は広大な土地を必要とするため、遊休地も多い。これをメガソーラーに転用する計画が進んでいる。

» 2013年05月28日 07時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
図1 因島の位置。本州四国連絡道路西瀬戸自動車道(尾道・今張ルート)が通る。

 瀬戸内海の島、因島(広島県尾道市)にメガソーラー(大規模太陽光発電所)が広がり始めた(図1)。因島には造船業の歴史があり、造船業関連の遊休地も多い。これを一部メガソーラーに転用する。

 日立造船と内海造船は、それぞれが所有する因島内の遊休地に相次いでメガソーラーを建設する。いずれも日立造船が設計、調達、建設を担当し、完成後はそれぞれの企業が運営する。固定価格買取制度(FIT)を利用して、発電した電力の全量を電力会社に売電する計画だ。

 日立造船は、因島工場に隣接する2万8000m2の土地に、出力1.5MWのメガソーラーを計画する。2013年6月に建設を開始、同9月に運転を開始する予定だ。年間発電量として約171万8000kWhを見込む。約4億6000万円を投じる予定。

 内海造船は、旧田熊工場の跡地である約2万1000m2の遊休地に、約4億8000万円を投じ、出力1MW(太陽電池モジュール出力1.2MW)のメガソーラーを作り上げる。2013年9月に建設を開始し、2013年12月に運転を開始する予定だ。

【訂正】 記事の掲載当初、冒頭で「因島(岡山県尾道市)」としておりましたが、これは「因島(広島県尾道市)」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。上記記事はすでに訂正済みです。

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